出版社内容情報
「夜」の世界に何かが潜む──新世代不条理ホラー!!
エネルギー戦略の失敗から19年前に導入された「夜」という制度。夜間は電気の供給が完全に途絶え、外出は禁止。通信・警察・医療機関も全停止する。冒険気分で夜の吉祥寺に出た高校生・アキラの、恐怖の一夜とは!?
内容説明
エネルギー戦略の失敗から、日本では１９年前に「夜」制度が導入された。節電のため夜間は電力の供給が完全に途絶え、外出は禁止。通信・警察・医療機関も全停止する。親に内緒で、冒険気分で「夜」の吉祥寺に出た高校生・アキラと仲間たち。だが彼らは知らなかった。「夜」には「何か」が目を覚ますことを―。１人、また１人と仲間たちが消えていく。彼らはこの恐怖の一夜を生きのびられるのか。新世代サバイバル・ホラーの決定版。
著者等紹介
二宮敦人［ニノミヤアツト］
１９８５年東京都生まれ。一橋大学経済学部卒。ＷＥＢ上で発表したホラー小説が話題となり、圧倒的アクセス数の人気を博す。２００９年『！』でデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちーたん
90
★★☆☆☆【夜遊びレビュー】中間テストがやっと終わった開放感から友達と夜遊び決行！「こちら武蔵野市役所です。夜まであと一時間です。夜間の外出は控えてください。」連絡放送流れるけど、初の夜にワクワク！でも夜までに帰宅しとけばよかった…一人また一人と友達が…（了）◆国民全員夜間の外出が禁止された世界でのサバイバルホラー。いったい夜にどんな恐怖が待ち受けているのか？興味そそる設定。でも展開がわかってから今ひとつ乗りきれなかった。もっと設定を活かしたミステリアスな展開であってほしかったかな。#ニコカド20202020/11/12
あも
90
色々あって電力とか足りないんで、夜は警察も何もかも全ての機能がストップした無法地帯になっちゃう日本。夜までに帰宅しないとどうなっても知らないよ！な世界で、これまた色々あって夜までに帰宅しなかった高校生達が暗闇の公園で謎のサークルに出会い、逃げ惑い、闘い、帰宅を目指すというアメリカのB級映画っぽい設定のC級小説。特別な捻りや驚きはなく、サクサク読めて暇つぶしには最適であるが、それ以上を期待してはいけない。二宮敦人はちょっと面白くなりそうかな？という設定を考えた時点で後は惰性で書いてるような気がしてならない。2012/11/08
ももんが
54
★★☆☆☆ 夜に電気の供給が完全停止。夜間外出禁止にもかかわらず冒険心で夜の闇の中へと入っていく主人公たち。自分たちが狩られるとも知らずに・・・心霊系ホラーと思いきやサバイバルホラー。何故自ら危険な方へ進むのだろうか、ゲームと思えば人間は人を殺せるものだろか、と思いながらの読了です。2017/09/18
キャプテン
50
★★★☆☆＿「本棚にお気に入りさんをみつけてフェア」第11弾♦︎あもみーつけた♦︎。読みすぎだろ、あもちん。本棚のどこにでもいる。さすがMr.読メ。では、本のこと。夜になると、完全に電力の供給を止めるようになった近未来（パラレルワールド的？）の日本。完全な闇に支配される夜は禁忌に。その禁忌を犯した高校生たちのサバイバルホラー。設定一発打ち上げ花火な作品。電力ストップの理由が省エネ（笑）。エコ団体が泣いてよろこぶ粗い設定。門限ってわずらわしいけど、愛されている証拠。親がギリギリ泣かないレベルで破りましょう。2018/06/30
ミーコ
49
「最後の医者は･･･」が面白かったので、他の作品も･･･と探してみました。山田悠介さんっぽいのか？と最初、思ったけど こちらは怖いのは人間だったのねw 期待してたストーリーとは違ったけど、まずまず面白かったです。軽く読むのにイイ作品だと思います。 2017/08/04
