出版社内容情報
敵は安倍晴明!! 超人気シリーズ、新章・尸櫻(しおう)編〉開幕!!
安倍晴明の末孫、安倍昌浩が神祓衆で修業をはじめて三年近く。そんな中、長兄の安倍成親から至急戻るようにと文が届く。都に帰った昌浩が目にしたのは、陰陽寮の敵に回った稀代の大陰陽師、安倍晴明だった――!!
内容説明
時は平安。安倍晴明の末の孫、昌浩がもっくんと勾陣と共に播磨に残り、神祓衆のもとで修行をはじめて三年近く。ある日、颯峰が成親からの文を携えてやってくる。不穏な内容で帰京を促すその文に、急遽邸に戻った昌浩。しかし彼を待ち受けていたのは、稀代の大陰陽師、安倍晴明と全面対立する、安倍吉昌をはじめとした陰陽寮だった!!安倍晴明対安倍昌浩、戦いの火蓋が切って落とされる―新章“尸櫻編”開幕。
著者等紹介
結城光流[ユウキミツル]
2000年9月『篁破幻草子 あだし野に眠るもの』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
42
御簾越しに触れた手が、驚く程白くて細かった。大事にされているからじゃなくて。小さくて愛しくて護りたいと思った。あの時と同じ意味で、そして違う意味で。あの日二人を隔てた御簾をこんなにも今有り難く思う。呼びたかった名前の代わりに呼ぶ花の名、声なく泣いた美しい顔、それでも待っていてくれる事。手が届かなくて良かった。触れたら、見つめあえたなら、あの日の君の願いを押し潰しでも、自分の気持ちを押し通して抱き締めてしまうから。俯いた頬を染める淡い色、震えた声の理由が、同じなら。それを人は、恋と呼ぶと、今はもう知っている2012/09/19
のほほん@灯れ松明の火
21
表紙を見てビックリ。昌浩大きくなりましたね…。なんだか感慨深いものがあります。そして安倍家の親子喧嘩、スケールが違います。壮大過ぎます。本編のほのぼのさとは裏腹に、冒頭の予言がとても不穏で、次巻からの展開が少し怖いです。じい様にはいつまでも元気でいてもらって、彰子と幸せになってほしいのになぁ。2012/08/30
☆キコ☆
19
本当に本当に大好きなこのシリーズ。尸櫻編スタートということで、平和な雰囲気を楽しめました。個人手に押している成親と昌浩の絡みや、もっくんの軽快な言葉も読めて大満足です。ですが、彰子と御簾のくだりはとても悲しくなってしまい……。幸せな2人がいつか見れたらと思います。2019/08/27
紅(mokomoon)
18
購入☆戸櫻編1 珍しく一冊のまるっと序章のような(^_^;) いきなし敵対??が壮大な親子喧嘩(*^^*) が、現実となるのか件の予言…… 懐かしい面々や昌浩の昌浩らしさと青年ぶりホットします(*^^*)2014/07/14
ダージリン
18
3年後の昌浩、一気に立派な青年になりましたね~。帰京しての数々の再会が嬉しかったのですが、彰子(すっかり、藤花になりましたが)との再会シーンで、妖車達に乱入されてしまったのがちょっと不完全燃焼感あり(笑)。清明様と陰陽寮との対決はただの親子喧嘩のはずが、この引きは一体!2012/08/03
-
- 和書
- 透析医の泣き笑い