出版社内容情報
妖を引き寄せる体質の少女・藤乃。化け物扱いに耐え切れず自ずと眼を閉ざし、幼い頃 恩人から貰ったお守りを拠り所に育った。
そんな藤乃に良家との縁談が舞い込んだ。けれど何も知り得ない許婚に眼の秘密を見透かされ、動揺した藤乃はかつての恩人を思い出す。彼に一目遭おうと妖の相談役、九尾の狐・紫苑を頼った。
目の見えぬ藤乃にとって、高貴な九尾もふわふわの何か(尻尾)を携えた青年。着飾らない藤乃に紫苑は戸惑うが、徐々に二人は互いの愛おしさに気づく。しかしやがて許婚が藤乃を迎えに現れ――?
内容説明
妖を引き寄せる体質の少女・藤乃。化け物扱いに耐え切れず自ずと眼を閉ざし、幼い頃恩人から貰ったお守りを拠り所に育った。そんな藤乃に良家との縁談が舞い込んだ。けれど何も知り得ない許婚に眼の秘密を見透かされ、動揺した藤乃はかつての恩人を思い出す。彼に一目逢おうと妖の相談役、九尾の狐・紫苑を頼った。目の見えぬ藤乃にとって、高貴な九尾もふわふわの何か(尻尾)を携えた青年。着飾らない藤乃に紫苑は戸惑うが、徐々に二人は互いの愛おしさに気づく。しかしやがて許婚が藤乃を迎えに現れ―?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はなりん
5
目が見えなくて一部屋に閉じ込められている藤乃。幼い頃一度だけ外に出たときに出会い、幸せを願いお守りをくれた人を唯一の拠り所として生きてきた。その人を探す為、人生2度目の外出をし、探す事を手伝ってくれるという紫苑の屋敷に身を寄せる事に。藤乃の持つ力からも守ろうとする紫苑の過保護っぷりが、紫苑の役に立ちたいと願う藤乃とすれ違いが生じハラハラしましたが、紫苑も最後は自分の願いを伝えて、幸せなラストでした。蛇さんや毛玉達がナイスアシストでした。母との邂逅があればよかったかな。2025/06/21
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