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出版社内容情報
ジャティスとの最終決戦の最中、グレンが迷い込んだのはセラが生き、セラと共に生きているifの世界。優しく暖かい世界の中で、グレンが下した決断とは!? そして禁忌教典をめぐる戦いに決着が訪れる――!?
内容説明
セラ=シルヴァース。かつてグレンの最大の理解者であった彼女はもう二年も前に命を落としている。その筈だった。「なんだか、本当に夢みたい。幸せ過ぎて、私、溶けそうだよ」そんな彼女がいまグレンの目の前で幸せそうに微笑んでいた。ジャティスとの決戦の最中、グレンが迷い込んでしまったのはセラと共に生きるifの世界。そこでグレンはセラの故郷を訪れ戦いを忘れて穏やかな日々を過ごしていた。一方で、その幸福に含まれた僅かな“違和感”がどうしても拭えなくて―優しく暖かい世界の中、グレンが下した決断とは?そしてついに―禁忌教典をめぐる戦いに決着の時が訪れる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
34
ジャティスとの最終決戦の最中、グレンが迷い込んだのはセラが生き、セラと共に生きているifの世界。彼女の故郷を訪れて優しくも暖かい世界に包まれる第二十三弾。もう二年も前に命を落としたはずの、かつてグレンの最大の理解者だったセラ。彼女と過ごす幸福なはずの世界に違和感を持つグレン。もう出会えないはずの人との再会もあって、そっと背中を押してくれるかけがえのない人がいて、舞い戻ってのジャスティスとの熱い戦いの決着はとてもらしいなと思いましたけど、劇的な幕切れは何とも不穏でしかなくて、ハッピーエンドで終わって欲しい。2023/10/20
しぇん
19
これは色々グレンラガンを思い出す展開。ほぼ一巻を使ってましたが、グレンの原風景の一つに決着つける為に必要な話だったのかなと思います。ジャテイスとの話も語られ、いよいよ本当の敵も出てきて物語も遂に終わるのだなと。一巻読んだ時にこんな壮大な物語になるとは思ってなかったですが、よくここまでたどり着いたなと感慨深いです2023/11/26
日坂愛衣
8
この段階まで来ると、物語がすべて予想通りの調和へと向かっている感じがします。愚者が甘美な夢から目覚め、厳しい現実の中で血を流しながら戦い、最終的には仲間たちと協力して凶悪な大ボスを倒し、その後皆が幸せな生活を送る……なんてことはありません。どうしてこの巻の終わりに新たに巻が追加されることになったのでしょうか。前半部分の夢の世界は白犬党へのご褒美としてはかなり良かったと思いますが、結局は現実に戻らなければなりません。反派としてのjusticeは本当に憎めないキャラクターで、死に様もかっこよかったです。2023/10/19
じお
7
★★★★☆ 泡沫の夢の世界に囚われてしまったグレン、理想の世界で過ごす全てが満たされた中、彼は自分の原初を思い出し、愚者として再び歩み出せるのか、ペルソナァー!もちょっと思い出すロクデナシ魔術ファンタジー第23巻。面白かったですが、といったところ。過去を乗り越え、自分のオリジナルと改めて向き合い、愚者が世界に、皆が正義の魔法使いになり、一つの絶対正義をみんなの正義で超克する、熱い展開………と言いたいですが、前巻同様オマージュというか別作を想起させるシーン、ネタがかなり多く、→2025/02/17
シャトーブリアン
7
★★★★★ グレンの選ぶ道は── あそこであのキャラ登場させるのズルい(泣) ラストで一気にBADな展開になったのですが、このまま終わるのか?まさかね・・・ 最終巻が楽しみです。11月17日発売!2023/11/15