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出版社内容情報
キャルバニアを強襲するフローラ、魔王と化したエンデアの儀式魔法により世界が凍りつく危機を迎えた。王の覚悟を決めたアルヴィンは、それでも折れることはない。そして、彼女のためにシドは、その命を賭す…!
内容説明
私はアルヴィンの妹であり、玉座を奪われた者。衝撃の事実を告げたエンデアは、憎悪に突き動かされるまま黒の妖精剣を解放する。自分からすべてを奪った王国をその手で滅ぼすため。それは伝説時代の“魔王の降臨”を意味するものであった。アルヴィンは国民の絶望を振り払うべく“魔王”との決戦を宣言する。取り戻したエンデアの記憶。王としての覚悟。様々な想いが彼女の胸中で交錯する中、シドはある決断を下す。「悪いな、アルヴィン…俺は、騎士の掟を…初めて破る」シドと“魔王”が激突する時、伝説に終止符が打たれる。新たなる王と古き騎士の物語、ここに決着―!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
31
強襲するフローラ、魔王と化したエンデアの儀式魔法により世界が凍りつく危機を迎えたキャルバニア王国。アルヴィンは国民の絶望を振り払うべく魔王との決戦を宣言する第五弾。自分から全てを奪った王国をその手で滅ぼすため、魔王を降臨させたエンデア。彼女との記憶を取り戻したアルヴィンが王としての覚悟が問われる展開の中で、シドが下した決断。明らかにされる過去の因縁の真相は何とも皮肉なものでしたけど、シドとともに戦い抜いたアルヴィンたちの確かな成長があって、伝説に終止符を打った先にあった結末にはぐっと来るものがありました。2022/09/16
オセロ
29
【祝・完結】 フローラによるキャルバニアへの強襲、魔王と化したエンデアの魔法により世界が破滅に向かう中、アルヴィンは魔王討伐を、シドはある決意を固める。 アルヴィンとエンデアの関係、シドが野蛮人と呼ばれる理由、そしてフローラの恐るべき野望。次々と真実が明らかになる怒涛の展開の中で、確かに感じられる生徒達の成長、アルヴィンに芽生える王としての自覚、そして新しい時代を切り拓いていこうとする彼女達の姿にはグッとくるものがありました。 羊太郎先生の次回作も楽しみにさせていただきます。2022/09/17
Liuche
22
【KU】ハッピーエンド。2024/03/31
げんごろう
17
シド゠ブリーツェという男の騎士道の集大成、しっかりと目に焼き付けました。 特に怒涛の終盤は圧巻のひとことで、ずっと鳥肌が立ってました。 正直エンデアには同情を禁じ得ないけど、これ以上の終わり方はないですかね。 最高の王道作品!羊太郎先生の次回作も期待です!2022/10/20
真白優樹
15
魔王となったエンデアの魔法により世界が冬に閉ざされる中、シドが一人、決戦に赴く最終巻。―――新たな時代に託す為に斬れ、古き時代の残せし宿痾。 全ての真実が戦いの中で明かされ怒涛の展開で駆け抜ける中、誰もが皆己が命を輝かせる今巻。その眩き輝きが新時代を見せてくれる、最後まで王道の熱さが極限まで高まり、感動と共に駆け抜ける巻である。全ての先、扉を開けるのは新しき時代。最愛の騎士を傍らに、女王は光の春の時代を切り開く。どうか皆様も是非に最後まで、彼等の道を見届けてほしい。 うん、最高に面白かった。2022/09/28