出版社内容情報
美しいアンティークカップでおいしい紅茶が飲める「英国喫茶 アンティークカップス」。
おじいちゃんとおばあちゃんのそのお店が、私はとても好きだった――。
働きづめで疲れはて、居場所を求めて実家に帰ってきた美宙。ほっとしたのもつかの間、心配性な母に干渉され家にも居場所がない。
そんな折、高齢の祖父が営む紅茶専門店を手伝うことに。
あたたかい人々に囲まれて働くうち、息を吹き返していく美宙。けれど祖父が倒れ、喫茶店が閉店の危機に見舞われて……!
人生迷子なヒロインとやさしい人々と、古きよきものの物語。
内容説明
美しいアンティークカップでおいしい紅茶が飲める「英国喫茶 アンティークカップス」。おじいちゃんとおばあちゃんのそのお店が、私はとても好きだった―。働きづめで疲れはて、居場所を求めて実家に帰ってきた美宙。ほっとしたのもつかの間、心配性な母に干渉され家にも居場所がない。そんな折、高齢な祖父の喫茶店を手伝うことに。あたたかい人々に囲まれて働くうち、美宙は息を吹き返していく。けれど祖父が倒れ、喫茶店が閉店の危機に見舞われて…!人生迷子ヒロインとやさしい人々と、古きよきものの物語。
著者等紹介
猫田パナ[ネコタパナ]
群馬県出身。「英国喫茶 アンティークカップス」にて第4回富士見ノベル大賞入選。デビュー作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
88
舞台装置は好きでした。お茶や茶器な中国からヨーロッパに伝わった話もおもしろかったです。ただ、精霊やイケメン二人など、いい登場人物を出しているのになんか回収されていない感じが。。2022/06/24
よっしー
21
タイトルにひかれて手に取りました。都会での生活に区切りをつけ、実家のある田舎でリフレッシュ。祖父の営む喫茶店でバイトとして働きだした主人公が自分の進む道を見つけるお話でした。個人的には上手く行きすぎではと感じる部分もありましたが、楽しく読めました。沢山の種類の茶葉が揃い、素敵なアンティークカップで紅茶が楽しめる。素敵なお店だと思うので…行ってみたいですね。2023/07/11
瀧ながれ
17
都会での仕事に心身共に疲れた主人公は、実家に戻り、祖母亡き後もひとりで喫茶店を営んでいる祖父を手伝いはじめる。老いた祖父を見るうちに、彼女はこの店を自分が継ぎたいと考えるようになるのだが…。アンティークカップで紅茶をいただける素敵なお店が舞台で、たしかにこんな店が残ってくれたら嬉しいなと思うのだけど、客になっても日参することはないだろうし、経営は難しいんじゃないかな、と思う。どうすれば店を続けられるかを考え、実行していく主人公が逞しくて羨ましい。2023/03/20
マカ
16
紅茶やアンティークカップの話が興味深い。カップの精霊も良かったけど、もう少し話に精霊エピソード絡めても良かったんじゃないかと思った。お店を維持しようと試行錯誤するところも良かったかな。こんなお店が近くにあったら通いたい。なんとなく中途半端なままのところがあるので、できれば続編をお願いしたい。2022/09/14
kokekko
10
二作目にあたる台湾料理の本が面白かったので一作目もと思って手に取る。物語は現代設定のはずなのに、何故この人の書く女性主人公は「女性は結婚しなきゃ!」という時代錯誤な言い分に「ぐぬぬ、正論…」みたいな風になってしまうのだろう。物語が半分くらいまで進むまで出てこないカップの付喪神の要素はうまく処理できていないので正直いらない気がするが、ライト文芸らしい華やかな要素を添えることには役立っている。最後にいきなり出てくるイケメンは完全に蛇足。好きになれるキャラクターがいなかったので、三作目を楽しみにする。2023/10/06