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出版社内容情報
時を遡り、飛車丸と魂の融合を果たした夏目。春虎の願いが叶った一方で東京は激しい霊災に見舞われていた。これをおさめるべく「神扇」天海のもとに春虎や陣などかつての仲間が集い、多軌子たちとの決戦に挑む!
内容説明
幾歳の時を超え、夏目の魂は現代に戻ってきた。春虎たちが喜びにひたる一方で、夜叉丸の『天〓地府祭』によって将門公が降臨した東京は激しい霊災の中にあった。『神扇』天海を中心に『十二神将』たちは対策を探り、大友も切り札を求め動き出す。そして『星読み』泰純たちがついに合流した、その時、「春虎。ぼくは、君たちにもこちらに来て欲しい」多軌子の突然の誘いは春虎に衝撃を与える。その未来はかつての夜光の望みでもあり、いまの夏目のことを考えると無碍に断ることはできない。揺れ動く春虎の前に当代最強の祓魔官『炎魔』の暴走が始まり―陰×陽ファンタジー、最終章突入!
著者等紹介
あざの耕平[アザノコウヘイ]
「神仙酒コンチェルト」でデビュー。徳島県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
合縁奇縁
25
『かつてない霊災のなか、当代最強の「炎魔」が立ちはだかる!』時を遡り、飛車丸と魂の融合を果たした夏目。春虎の願いが叶った一方で東京は激しい霊災に見舞われていた。これをおさめるべく「神扇」天海のもとに春虎や陣などかつての仲間が集い、多軌子たちとの決戦に挑む!「東京レイヴンズ」シリーズ第17弾。前巻で過去編が終わり、今巻では現代編へ。夏目と飛車丸の転生の問題が解決したのも束の間、今度は東京に大厄災が襲いかかる。陰陽師たちは東京を救おうと結集しますが、そこに祓魔官を束ねる祓魔局修祓司令室室長。当代最高と言われる2025/04/20
7MHz
11
やっと出た。半分諦めていたので嬉しさが半端ない。 物語としては、完結間際ということで、オールスター総動員。簡潔にまとめると炎魔と決戦がメインで動く。角行鬼はそうきたかとあっぱれ。2025/04/28
ささきち
11
正直もう続きは出ないものだと思っていましたよ。何年待たせていたんですか?という状況だけど最初からフルスロットルのオールスター大戦争をおっぱじめてくれてさ~マジでお前誰だっけ?という気持ちで読み始めることになったんですけど!でも読んでいる途中で口調とかで思い出してこれはあいつか~ってわかるんだからこの作品って凄いよね。前回の話がどれだけ惨敗したのかってのも覚えてないけど惨敗でここから巻き返すというよりは軟着陸させて被害を留めるって展開になりそうか?多軌子が神となったが多軌子の精神が割と残っていて現世で 2025/04/09
椎名
9
百年ぶりの新刊(誇張表現)。あまりにも久しぶり過ぎて覚えているか心配だったにも拘らず、読み始めたらするする記憶が戻り世界観に入り込めたのはやはりこの作品の力でもあるしあざの耕平の技術が成せる技でもある。読むたびに文章も構成力も上手すぎてびっくりしてしまう。とうとう、いよいよと言うべきかクライマックス全開という内容で、春虎、夏目はもちろんのこと主要キャラクターたちが顔見せしてくれたのが嬉しい。何よりやはり春虎と冬児の相棒っぷりにはやられた。春虎は春虎でしかないのだと、ようやく実感が伴った瞬間だった。2025/04/04
kana
9
17巻のMVPは冬児を推したい!非常時でもいつもの調子を崩さない頼もしさを大人組が示す傍ら、春虎や夏目は自己を見失いかねない危うさを抱えてしまいましたが、仲間たちが互いに碇となって戻るべき場所を思い出させてくれる。登場人物同士の掛け合いが本当にそのキャラらしさに溢れていて、数年ぶりに再会した友人が変わっていないような嬉しさが込み上げました。2025/03/22