富士見L文庫<br> もう一度、日曜日の君へ

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富士見L文庫
もう一度、日曜日の君へ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784040723563
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

5月28日、日曜日。不思議な綿星に触れてから、僕と莉央は同じ日曜日を繰り返している。これは僕の望み。今日が続く限り彼女の命が消えることはない。しかし繰り返す度、僕の中から莉央との思い出は消えていき――

内容説明

5月28日、日曜日。弁天島にかかる橋の上で不思議な光る綿星に触れてから、僕と莉央は同じ5月28日を繰り返している。これは僕の望み。「今日」が続く限り、莉央の命が消えることはない。病院を抜け出し二人でどこへ出かけても、誰に迷惑をかけることもない。僕たちは永遠につづく日曜日の中で幸せでいられる。しかし同じ時間を繰り返す度、僕の中から莉央との思い出は消えていき…。これは「繰り返し」の代償なのか?それとも―。人の願いを叶える綿星が見せた、恋人達の奇跡の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

60
こういう奇跡を、ずっと待っている方もいるのだろう。でも、奇跡とは、天文学的な確率でしか起こりえないからこそ奇跡なのだ。2017/08/01

ぐっち

27
5月28日を延々ループするようになった2人。ループを最大限に利用して、病院を抜け出してやりたかったことをやりまくるのが楽しいけど、このループから抜け出したら悲しいことが待っているとしか考えられない…。流行りのループものをつかって、うまいところに落としていて面白かった。2019/10/05

まるぼろ

14
町外れの病院を抜け出して向かった先の、弁天島にある厳嶋神社へ向かう橋の上で山城静流と佐倉莉央は白く光って浮かぶ綿の様な物に触れるが、その時から5月28日の日曜日を繰り返す事になり…と言うお話です。とても良かったです。静流が莉央の記憶を失っていく原因が他ならぬ莉央の願いだったのには驚きましたが、莉央の気持ちを考えれば静流の幸せを願うならば至極当然の願いだろうと納得出来ました。他にも二人とも行き詰まりになっていた家族との関係をお互いの幸せの為に修復させたりと、繰り返す日曜日の中で成長しながらも→2017/09/19

ツバサ

10
まぁまぁ。病気のヒロインと主人公が繰り返される日曜日を抜け出そうてするのではなく、繰り返される日曜日を楽しもうとするのは意外性があった。しかし、繰り返されしの代償もあって。それは主人公にとっては大切な記憶。マンネリな空気に緊張感を与えていて良かった。物語の結末としてはパンチが弱いと感じたが読んだ価値はあったと思ったから、それで良いんだなと。未読の人が壮大なストーリーを期待しているなら待ったをかけたい。2017/07/17

縁栞

6
★3.5   ≪ 人の願いを叶える綿星が見せた、恋人達の奇跡の物語 ≫   タイムリープもの。消えゆく記憶はそういうことでしたか。 願いを一番いい形で叶えてくれるのなら、何の問題もなかったんですけどね。 でも、それじゃ都合がよすぎるし、そもそも物語にならないかw   本作は文章が魅力的であり、読ませる作品になっています。 ただ、もうひと押し何かがあれば…という思いも。 感動のエピローグばんざいw2017/08/14

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