内容説明
梶浦風尹は、江戸は神田に診療所を構える、若き天才美形医師。医術の師・鏑木に呼ばれ、不審死を遂げた女の遺体を検分した風尹。亡骸にあった見事な縫合の痕から、事件の裏に並の腕ではない医師の影を感じ取る。同じ医の道を歩む者として、風尹は同心の十郎太と共に事件の捜査に乗り出す。やがて風尹の頭脳は、偶然助けた武家の女や兄の謎めいた助言など、様々な糸を結びあわせ、ある『薬』にまつわる企みに辿り着く。「僕は医者だよ。こんなこと許せるわけない!」―風尹たちは、江戸を蝕む陰謀の解毒に挑む!
著者等紹介
史間あかし[シマアカシ]
第1回ラノベ文芸賞金賞受賞作を改題した『町医者風尹の謎解き診療録』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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フキノトウ
30
わたし好みの本のはずなのに、なかなか物語に入っていけず読みにくかったです。いっそ、主人公の性別を変えたほうが集中して読めたかも。2015/06/11
瀧ながれ
23
キャラクターはおもしろいし、ネタもいいのを使ってるのに、料理の腕はイマイチで退屈だった、残念。最後の告白は必要だろうか。そりゃ、生きてるのと死んでるのなら生きてるほうがいいけど、物語が混乱するだけじゃないかなあ…。2014/11/01
ううち
16
時代小説だけどラノベということなので…軽く読めるかと思ったけど、主人公と脇を固めるキャラクターが魅力的で、シリーズにしたら3冊くらいになりそうなエピソードが盛りだくさん。読み応えありますが登場人物はちょっと多め。完結なのかな?次回作にも期待したいです。2015/06/01
しのぶ
12
主人公風尹のキャラが良くキャラ同士の掛け合いが楽しい。面白かった。ただキャラ人数が多すぎる(笑2014/10/15
鯖
10
何せ一冊読み切りなのに、最初の人物紹介にずらずら24人も説明があったからなあ…。替え玉につぐ替え玉と話の展開自体は面白かったし、時代考証頑張ってるのも伝わってはくるんだけど、その説明がくどすぎて、心情描写がうすっぺらくなってしまったような。次に期待。2017/09/18