出版社内容情報
母ぐまたちから離されてしまったこぐまが、別の親子ぐまと出会い、一緒に生きていくことに。自然の中で生きる野生のヒグマの生きざまを、人間とのかかわりを通して描いた絵本。
内容説明
かあさんぐまと妹ぐまから、ひとり、はなされてしまったこぐま。教えてもらったばかりのやりかたで食べ物を見つけ、母ぐまの姿をさがしながら、森の中をさまよい歩きます。3歳から。
著者等紹介
本田ちえこ[ホンダチエコ]
1951年、北海道生まれ。小学校教員を経て、小学校校長。北海道河東郡士幌町在住
本田哲也[ホンダテツヤ]
1951年、北海道生まれ。エトピリカ保護基金代表。北海道上川郡清水町在住
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感想・レビュー
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しろくま
13
熊の立場になって読むとただただ悲しい。ヒグマは毎年駆除されているのですね。母が捕まったあと、子熊はどうなるのか…?最後は少し救われた気分になります。2018/09/11
遠い日
13
人間たちの環境破壊により棲むところを奪われるヒグマ。母グマと引き離された子グマのたった1匹での森の暮らし。エサはじゅうぶんではなく、頼るものもないところに現れたのが、別の親子。あとがきによれば、自分の子どもでなくとも世話をする場合があるそうだが、ヒグマにはそんな社会的関係を結ぶ能力があるのかと、驚愕に近い思いを抱いた。自然界で生きるための最低の環境さえ奪われては、減少、絶滅に至ることが目に見えているのに、打つ手はないものか。2015/09/29
kazu_tea
6
人間に捕らえられた母さんと妹と離れてしまい、一匹で彷徨う子ぐまのお話。あとがきを読んで胸がじーんとしました。2015/02/04