内容説明
人はなぜ働かなければならないのか? 働くことの意味は何か? そして「納得のいく仕事」を見つけにくい今の時代、私たちはどうすればいきいきと働くことができるのか? この根源的な問いに対する答えが、本書には詰まっている。「『カセギ』と『ツトメ』を両立させよう」「『自分探し』には意味がない」「世界経済のメガトレンドをつかむ」「不条理からの解放に力を尽くそう」――世界を舞台に、ビジネスの最前線で活躍してきた著者が説く、これが「賢いサル」になるための仕事論だ!
目次
第1章 働く意味を問う
第2章 創造的に働くフロントランナーに学ぶ
第3章 わが人生を振り返って
第4章 新しい産業社会への視線―時代認識への示唆
第5章 企業の見極め方
第6章 人は何のために働き、そして生きるのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あちゃくん
23
「カセギ」と「ツトメ」をしっかり考えて行動していこうと思いました。2013/07/18
だいすけ
8
Nステの解説に時々登場するので買って読んでみた。いやはや、すごい人だ。仕事人として尊敬する。創造的に働くフロントランナー、新たな時代認識の章が特に面白い。内容がある新書だと思う。2016/12/14
トラッキー
8
年を取ったのかなと思いますが、新卒採用の面接をしていて、「自分探し」や「会社は自分に何をしてくれるか」、「御社のこういうところが気に入りました」などという応募者の反応に何となく違和感を感じていましたが、この本を読んで、寺島さんも同じこと感じてたんだと納得。要はどんなものであれ、与えられた仕事に精一杯取り組むことでしか、自分は何をすべきか、社会にどう関わっていくべきかという問いに対する答えは得られない。その事を実体験を踏まえて語ってくれる本。自分に合った就職先の見極め方も参考になる。2013/10/15
カルマンGT
8
寺島氏は僕が尊敬する人の1人だ。長年ビジネスマンとして世界をまわり活躍してきた。世の中の動きを捉える力や問題解決に対する彼の視座はとても参考になる。この本はこれから就職をする若者に向けて書かれたものであるが、僕にも働くことの意義を再確認させてくれた。仕事を通して「余人をもって変え難いと認められる存在」「新しいものを創造し、組織や社会に貢献する」「人生の芸術家となるという姿勢の大切さ」等々。これまでに読んだ様々な本には表現の違いはあるにせよ訴えかける共通なものが多くあることに気づく。やはり転勤願を出そう。2013/09/09
ceskepivo
7
機械化や分業が進んだおかげで、私たちは額に汗するような苦役のような労働から解放された。だが皮肉なことに、単純化され、平準化された単調な仕事の中で、創造する喜びや成長の感動からは遠ざかってしまった。2015/10/11