出版社内容情報
11年間新聞に連載された詩画の中から79点と、エッセイ11編を収録。ふるさとの花を中心に、自然とのふれあいをサインペンで描く。 小学校中学年から一般むき
内容説明
ふるさとの花を中心に、自然とふれあいを身近なサインペンで描いた花の詩画集。1981年より1991年までの詩画79点と随筆11編を収む。
目次
こんなところにも春が
かすかな風にゆれ
枯れることの美しさ
随筆(幻のモリアオガエル;背負い台;鳥;坊やとお父さん;ゾウさん;キジ;弁当の時間;山百合;見えない不安;十円玉の夢;速さのちがう時計)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
160
人それぞれに速さの違う時計を持っている。玄関を開ければあっという間に進む秒針、ただいまと声をかければ静かな時の流れに戻る。夏になるまで葉を広げて待っている。もうそろそろ蕾ほころび、藍色ひらくのだろう。目を落とすと秒針が止まっている。時は刻まれているのに。花見つめれば気づくこともある。花描けば感じることもあるだろう。花びらが落ちれば永遠が終わり、また針は進んでいく。いつかまた咲く。いつかまた散る。「花が小さく見える日私のこころも小さいと思う 花が大きく見える日私のこころは広いと思う」枯れることもまた美しい。2024/06/08
あみやけ
26
もう30年も前ですが、大学生の時にプレゼントされました。久しぶりにじっくり読んでみました。星野さんがこんなに強くて優しいのは、古き良き昭和の時代に貧しい田舎で、あたたかい両親のもとで育ったからでしょうか?口で描いたこと自体ものすごいことですが、本当に絵は美しく、詩は優しくてあたたかい。心に染みます。今、子どもたちと障害者福祉について学んでいるので、道徳の授業の資料にさせていただきます。2021/06/19
☆りはこ☆
7
心に染みる言葉が深い。癒される。 生きていて強く 枯れてなお あたたかな野の草 老いることの 大切さを 思う 枯れることの 美しさを思う2016/05/04
犬養三千代
6
メモ 「椎茸」かくせばかくすほど 顔を出してしまう 出そうとすれば かくれてしまう 固い殻をかぶりながら 空気のように漂い 空気のようでいて 赤んぼうの指のように しがみつく 私の心 どこか椎茸ににている この心と一生の旅2020/06/30
雨巫女。
6
《母-蔵書》【再読】星野さんを知ったのは、学生時代。だんだん絵も文章も素晴らしい作品になっている。私は、進化できてるのだろうか?2016/05/09
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- 和書
- たまねぎとはちみつ