出版社内容情報
11年間新聞に連載された詩画の中から79点と、エッセイ11編を収録。ふるさとの花を中心に、自然とのふれあいをサインペンで描く。 小学校中学年から一般むき
内容説明
ふるさとの花を中心に、自然とふれあいを身近なサインペンで描いた花の詩画集。1981年より1991年までの詩画79点と随筆11編を収む。
目次
こんなところにも春が
かすかな風にゆれ
枯れることの美しさ
随筆(幻のモリアオガエル;背負い台;鳥;坊やとお父さん;ゾウさん;キジ;弁当の時間;山百合;見えない不安;十円玉の夢;速さのちがう時計)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あみやけ
25
もう30年も前ですが、大学生の時にプレゼントされました。久しぶりにじっくり読んでみました。星野さんがこんなに強くて優しいのは、古き良き昭和の時代に貧しい田舎で、あたたかい両親のもとで育ったからでしょうか?口で描いたこと自体ものすごいことですが、本当に絵は美しく、詩は優しくてあたたかい。心に染みます。今、子どもたちと障害者福祉について学んでいるので、道徳の授業の資料にさせていただきます。2021/06/19
☆りはこ☆
7
心に染みる言葉が深い。癒される。 生きていて強く 枯れてなお あたたかな野の草 老いることの 大切さを 思う 枯れることの 美しさを思う2016/05/04
犬養三千代
6
メモ 「椎茸」かくせばかくすほど 顔を出してしまう 出そうとすれば かくれてしまう 固い殻をかぶりながら 空気のように漂い 空気のようでいて 赤んぼうの指のように しがみつく 私の心 どこか椎茸ににている この心と一生の旅2020/06/30
雨巫女。@新潮部
6
《母-蔵書》【再読】星野さんを知ったのは、学生時代。だんだん絵も文章も素晴らしい作品になっている。私は、進化できてるのだろうか?2016/05/09
mattari_life
2
初めて星野さんの詩画集を手にした。何かで星野さんのことが紹介されて知っていたもののきちんと読んだことはなかったので、本当に優しい画と言葉に癒された。これは初めて星野さんが連載のお仕事をした詩画をまとめたものなので書き始めの頃の気持ちがとてもよく伝わってきた。人は植物を見ているとこんなにも素直な気持ちになれるのかと感動した。タイトル通り同じ24時間でも人によって流れは異なると思う。でもそれでも一人一人にとって大切な時間が人生として刻まれていくんだなあと感じた。本当に癒される大好きな1冊。2010/07/31