出版社内容情報
家畜や人びとの平安を守る小人トムテは、イブの夜、鶏小屋をねらうキツネに出会います。寒さを耐え忍ぶ北欧の人々の願いを描きます。 5才から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほりん
25
北欧では,家のみまわりをしてくれる小人・トムテのために,クリスマスが近づくと,うつわにもったおかゆを,家の前や仕事場に出しておく風習があるとのこと。さて,ある雪の夜,お腹をすかせたきつねが,とりごやにしのびこもうとすると,だれかにみられているような気がした。ふりむくと・・・穏やかで幸せな気持ちになれる絵本。2015/01/16
いろ
19
Xmas絵本として,いくつかトムテのお話を。これは雪深い農家に食べ物を探しに来た狐と関わるトムテのお話。お話は静かに展開,深みのある絵もしっとり素敵なのだけれど,トムテが狐よりずいぶん小さいのに,狐を慈しむようにポンポンと頭をなでる姿や,おかゆを食べる狐を見つめるユーモアたっぷりの目つきが面白かった。9歳男児もトムテ話が大好きみたいなので,すぐに気に入ってくれた。だけど,母(私)が「そっかそっかv 」と喜ぶと,言い訳するように慌てて「でもこっちは"好き"。「トムテと赤いマフラー」は"大好き"。」と^^;2017/12/20
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
ある冬の夜、おなかを空かせたきつねが農場にやってくる。いつもなら動物たちのいる小屋には鍵がかかっているのだが、なぜか空いている。そこできつねは鳥小屋でにわとりを狙うが視線を感じ躊躇すると…。北欧のクリスマスは、暮らしを見守ってくれるトムテに感謝を込めておかゆを家畜小屋や納屋、仕事場にだしておくそうです。カールーエリック=フォーシュルンドの詩のスウェーデン版をもとにした絵本。ハラルド=ウィーベリの絵が素晴らしい!2022/01/20
がる
13
読友さんご紹介本。 トムテいいなぁ。 冬毛でモコモコのキツネもかわいい。 そうしてニワトリは助かったし、キツネはおいしいおかゆが食べられたし、素敵なクリスマスストーリーでした♪2013/03/14
ochatomo
12
「私の絵本ろん」より スウェーデンの絵本 クリスマスの優しい詩とハラルド・ウィーベリさんの優しい絵 山内清子さんの訳 原題“Raven och Tomten” 元本1965年 1981刊 なお、リンドグレーンさんが詩を書き改めたイギリス版・デンマーク版がありポプラ社より邦訳出版されている https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/0490011.html2021/05/17