内容説明
森にすむおくびょうな大おとこには友だちができません。ゆうかんすぎるネズミにも、おなじなやみがありました…。1さつの本の前と後ろから、べつべつの話がすすんできて、まん中で出会うというユニークな発想の絵本です。 ドイツ児童文学賞(絵本部門)受賞
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
17
こわがりだけど、みんなが怖がって友だちがいない大おとこがいました。 勇敢だけど、周りのみんなが畏敬しすぎて友だちいないネズミがいました。 二人は本の表と裏から、友だちの欲しい二人は森をさまよい歩いて、ほんの真ん中で出会います。 正確に言うと、疲れて横になった大おとこの手に、疲れたネズミがベッド代わりにもぐりこんだという結末で、二人はまだお互いを認識、していません。 二人は友だちになれるのでしょうか? 肝心なところは読者が考える絵本です。 2022/06/27
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
読み進め真ん中まで来たら、ひっくり返して反対側から読む。大おとこと、ネズミの視点で書かれたおはなし。お互いの願いが叶った…はず!2021/05/14
ヒラP@ehon.gohon
9
【再読】大人のための絵本2022/07/01
ごんたろう
9
バルトロは巨人。見かけは強そうだが、気が小さい。それゆえ友達がいなくて孤独だ。勇敢なネズミがいた。見かけは弱そうだが、気が強い。それゆえ友達がいなくて孤独だ。本書は、二人の物語が中央で出会う。はたして二人は友達になれるであろうか。どんな会話になるであろうか。読者はその先を自由に想像してよい。二人は正反対のように見えるが、ギャップがあるという点では共通する。コンプレックスを抱えるという点では全ての人間に共通するであろう。友達とは何か。自分の弱さを補完し合うものか。あるいは新しい変化や可能性を切り拓くものか。2015/07/11
moe
6
読友さんご紹介の本。「出会いの絵本」とあるように、大おとことネズミのそれぞれの話が表と裏の両側から始まって。真ん中でふたりが出会うステキなお話です。絵も良かったです。2011/01/24
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- 洋書
- I.O.U.S.A.