目次
序論 ギリシアの自然的環境
第1章 ミュケナイ文明
第2章 幾何学様式の文明―ホメロスの時代
第3章 アルカイック期(前八‐前六世紀)
第4章 古典期(ペルシア戦争からアレクサンドロスの即位まで)
第5章 戦争
第6章 祭儀と神々
第7章 都市と市民
第8章 思想家と詩人たち
第9章 人間的尺度の芸術
著者等紹介
シャムー,フランソワ[シャムー,フランソワ][Chamoux,Francois]
1915年ヴォージュ県ミルクールで生まれ、1938年高等師範学校卒業。ランス、シャルトル、ソルボンヌ等で講義。考古学的調査にも携わり、1976年から1981年には北アフリカのギリシア植民地、キュレナイカの発掘調査を指揮した。1981年にフランス学士院の碑文・文芸アカデミー会員、1991年同アカデミー会長となる。2007年没
桐村泰次[キリムラヤスジ]
1938年、京都府福知山市生まれ。1960年、東京大学文学部卒(社会学科)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夢仙人
1
ギリシア文明の概要を知ることができた。2015/09/17
ちゅーえ
0
良かった。 ミケーネ文明~アレクサンドロス大王の即位までを一通り概観できる上に、タイトル通りその文明についてたっぷり解説してくれている。 最初の一冊としておすすめできる。 特に良かったのはペロポネソス戦争についての記述。わずか10数ページ程だが、主要な将軍や戦闘が含まれており、戦争がどのような経緯をたどったのかわかりやすく要約されている。これだけの情報をいわゆる「戦史」等から読み取ろうとおもうと非常に大変なので、興味を持った人はここだけでも読んでみると良いと思う。 他の文明についても読んでみたい。2012/04/15
ヴィクトリー
0
この本では宗教面での記述が比較的多い。著者はフランス人なのでキリスト教徒に向けてギリシア人が感じたであろう多神教的な感情を丁寧に記述しているが、日本人からするとそこまで細かく書かなくても分かるよ、と言う感じもするし、ギリシア人への共感をより強くしもする。 とは言え、ギリシア人のその優れた言語感覚や合理思考から来るのか、抽象概念までも神格化(平和、愛、美など)したりするのは、やはり日本人とは異なっていて、この辺の相異点も興味深い。翻訳も読み易いし、古代ギリシア文明の概観を知るにはよい本だと思う。2010/10/25