ムーン・ジャンパー

ユードリー，ジャニス・メイ【文】〈Ｕｄｒｙ，Ｊａｎｉｃｅ Ｍａｙ〉/センダック，モーリス【絵】〈Ｓｅｎｄａｋ，Ｍａｕｒｉｃｅ〉/谷川 俊太郎【訳】

偕成社（2014/11発売）

• サイズ B5判／ページ数 1冊(ﾍﾟ／高さ 27cm
• 商品コード 9784033483108
• NDC分類 E
• Cコード C8797

出版社内容情報

月あかりの庭で、歌い、踊り、遊ぶ子どもたち。センダックが描く幻想的な夜の情景が素晴らしいコルデコット・オナー賞受賞作。

内容説明

くたびれたおひさまが、うとうとねむりかけたおかにおりてきて、そらにつきがのぼった！よるのにわにでて、みんなはだしでおどりだす。くさをふんで、なんどもなんども！かぜもいっしょに、おいかけっこだ。１９６０年コルデコット・オナー賞受賞作。４歳から。

著者等紹介

ユードリー，ジャニス・メイ［ユードリー，ジャニスメイ］ ［Ｕｄｒｙ，Ｊａｎｉｃｅ　Ｍａｙ］
１９２８‐。アメリカ、イリノイ州生まれ。大学卒業後、保育園に勤めているときに絵本作品を書くようになる。初めての絵本『木はいいなあ』によりコルデコット賞を受賞

センダック，モーリス［センダック，モーリス］ ［Ｓｅｎｄａｋ，Ｍａｕｒｉｃｅ］
１９２８‐２０１２。１９６４年に『かいじゅうたちのいるところ』によりコルデコット賞を受賞し、１９７０年には国際アンデルセン賞画家賞に選ばれた。１９８３年には、それまでの業績を評価されて、アメリカ図書館協会からローラ・インガルス・ワイルダー賞が、１９９６年には、アメリカの芸術に対する貢献をみとめられて全米芸術勲章が贈られた。２００３年には、スウェーデン政府が設けた児童文学に対する国際的な賞であるアストリッド・リンドグレーン記念文学賞の第１回目の受賞者となった

谷川俊太郎［タニカワシュンタロウ］
１９３１‐。東京生まれ。詩人。読売文学賞、萩原朔太郎賞、毎日芸術賞、鮎川信夫賞など受賞多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Hideto-S@仮想書店 月舟書房]

ユードリーの物語とセンダックの絵。コルデコット賞受賞作家がタッグを組んだ幻想的で美しい絵本です。1960年のコルデコット受賞作。満月に照らし出された夏の夜の庭で、歌い、踊り、遊ぶ子どもたち。ほんの少しだけ夜更かしを許された彼らは、裸足で草の感触を楽しみながら月に向かってジャンプします。哲学者のようなフクロウ。猫の表情。夜の情景がすばらしい。『かいじゅうたちがいるところ』のセンダックはすばらしかったけれど、粒子を束ねたように描かれた夜の情景の美しさは格別。谷川俊太郎さんの訳がまた、詩的で瑞々しいのです。

2015/02/22

[紫綺]

モーリス・センダックの絵が幻想的な絵本。月夜の芝生で跳びはねる子どもたちが輝いている。

2015/03/07

[seacalf]

『ムーン・ジャンパー』だなんて気になるタイトルに『かいじゅうたちのいるところ』のモーリス・センダック、そして翻訳は谷川俊太郎さんとなれば放ってはおけない。月明かりに照らさせた世界、ひんやりした夜の草を素足で踏む。それだけでトランスできそうな心地好さを得られそうだ。大人になったって、感じられる喜びを思い出させてくれる。そういえば、八ヶ岳の麓のホテルで、夜の原っぱで寝転びながら星空観察をしたけれど、あの時もこの絵本から感じられた空気感があったなあ。現実の狭間に存在する幻想的な世界へいざなってくれる素敵な絵本。

2020/07/23

[パフちゃん＠かのん変更]

夏の夜、月に向かってジャンプする子ども達。でも、誰も届かない。センダックの絵がとても幻想的で素晴らしい。谷川俊太郎の訳もいい。

2014/11/15

[yomineko＠ヴィタリにゃん]

月夜。その言葉だけでも神秘的🌕その月明りの中、子ども達が自由に飛び回る😊まるでスーラの点描画の様に美しい絵本😊

2024/01/28