出版社内容情報
天売島は北海道の日本海北部にある、周囲12キロ、人口300人の小さな島です。毎年、100万羽もの海鳥が子育てのためにやってくるので、海鳥の楽園ともよばれています。ウトウの世界最大の繁殖地、ケイマフリの日本最大の繁殖地、ウミガラス(オロロン鳥)とウミスズメの日本で唯一の繁殖地として、鳥類愛好家の注目をあつめています。
この絵本では、そんな天売島の1年を、海鳥の子育てと人の暮らしをとおして描いています。
文を書いた寺沢孝毅さんは、小学校の教師として島に赴任して以来、自然写真家として独立した今も天売島に住みつづけています。寺沢さんが40年近く島で暮らしながら見てきた天売島の自然の魅力がこの1冊につまっています。
絵を描いたあべ弘士さんもまた、島の自然に惹かれて、たびたび天売島を訪れています。たんなる風景描写ではない、生命力あふれる印象的な場面の数々を見応えたっぷりに描いています。
天売島には、海鳥だけではなく、島を中継して旅をする渡り鳥や、イルカやアザラシもやってきます。小さな島の1年の移り変わりをとおして、地球の上をダイナミックに移動している生き物たちの大きな自然のいとなみを感じることのできる絵本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちえ
39
40年ほど前に小学校の教師として島に赴任後、自然写真家として独立し今も天売(てうり)島に住みつづけている作者。絵を描いたあべさんも島の自然に惹かれて、たびたび天売島を訪れているという。そんな二人によって作られた本書が素晴らしくないわけがない。天売島での生活やそこに来る海鳥の魅力にあふれている。数年前に天売島を訪れた知人が大興奮で、海鳥の群れの写真を見せてくれたっけ。行かなきゃ✨(作者の本が「たくさんのふしぎ」で出版されているのを発見♪読まなきゃ❗)2019/06/07
明るい表通りで🎶
32
天売島(てうりとう)の海鳥。ウミガラス、ケイマフリ、ウトウ、ウミスズメ、ウミウ、ヒメウ、オオセグロカモメ、ウミネコ。天売島に行きたくなった。2024/07/10
陽子
27
北海道の天売島には珍しい鳥がたくさん生息している、鳥の宝庫のような島だった。知らなかった。300人しか住んでない島に、100万羽が生息しているなんて。あべ弘士の科学絵本のよう。ひなのために魚をとってくわえた何十万羽のウトウの姿はギョッとする。夜空の星が煌めく中を白鳥の群れが渡る見開き幻想的。すごい島。道内も広いなあ。行くことがあったら珍しいバードウォッチングできるかもね。2019/12/10
ヒラP@ehon.gohon
20
北海道の沖合いに天売島という島があることを初めて知りました。 海鳥たちの楽園である場所に、人も生活していることに驚きました。 その島で暮らしていたからこそ、この絵本ができたのかも知れませんね。 鳥の生態について、とても学びの多い絵本です。2019/06/16
Cinejazz
19
〝北海道日本海北部にある「天売島(てうりとう)」は、周囲12キロ、人口300人の小さな島。毎年、100万羽もの海鳥が子育てのためにやってくるので、海鳥の楽園とも呼ばれている。ウミガラス(オロロン鳥)とウミスズメの日本で唯一の繁殖地として、鳥類愛好家の注目を集めている〟この絵本は、小学校の教師として島に赴任して以来、自然写真家として天売島に住み続けている<寺沢孝毅>さんが、天売島の1年をとおして、海鳥の子育てと人の暮らしを解説、島の自然に惹かれて、たびたび天売島を訪れている<あべ弘士>さん絵による、自然の↓2024/08/04
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- 和書
- 蒙古語訳『宝網経』の研究