出版社内容情報
多面体の魅力をもつ児童文学作家、高楼方子の珠玉のエッセイ。様々なシーンで出会った〈おばあさん〉たちをユニークな視点で綴る。
内容説明
奇想天外。幻想とユーモア。知性と少女性。多面的な燦めきを放つ児童文学作家たかどのほうこによる珠玉のエッセイ!旅先で、日々の暮らしで、本や映画で…。これまでに出会った印象深い“おばあさん”たちを拠りどころに、遠い日の光景や様々な思いをユニークな視点で綴る。
目次
1 あんな街やこんな街で(魔女発見記;聖母と美神、ポッポー;ソラマメばあさん ほか)
2 本のなかや映画のまわり(こわ~い宝石;りんごの木の下や上;“卵焼き”としての“とびあがるおばあさん” ほか)
3 どんな老嬢そんな老嬢(命なりけり;すりよりばあさん―ある夏の思い出;なんだかおかしいOさんのこと ほか)
著者等紹介
高楼方子[タカドノホウコ]
函館市に生まれる。『へんてこもりにいこうよ』(偕成社)『いたずらおばあさん』(フレーベル館)で、路傍の石幼少年文学賞を、『おともださにナリマ小』(フレーベル館)で産経児童出版文化賞、JBBY賞を、『わたしたちの帽子』(フレーベル館)で赤い鳥文学賞、小学館児童出版文化賞、『十一月の扉』(講談社青い鳥文庫/受賞当時リブリオ出版)で産経児童出版フジテレビ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
98
高楼方子さんのたくさんのポケットから、愉快なおばあさん達が次から次へ飛び出してくる。旅先での出逢い、本や映画の登場人物、有名な人、すれ違っただけの人…。掲載の本や映画でぜひこの特別なおばあさんたちに会ってみたい!と、検索したりメモを取りながらの忙しい読書だった。高楼さん自身の手になるイラストも可愛らしく、とても楽しいエッセイ集。2018/11/29
*すずらん*
78
おばあちゃん愛に溢れた作品♡まず老女ではなく老嬢!なんというセンス*一文字変わっただけで、たちまち乙女心を持ち続けたチャーミングなおばあちゃんが現れます。驚いている私にパチリとウィンクなんかして☆そんな素敵な老嬢達は物語りの中だけではなく、辺りを注意深く見渡してみると案外そこ此処に居るものです。そしておばあちゃんっ子なら、なお老嬢達を見付け易いのでは?かくいう私もひいおばあちゃんっ子でありました。肉体は老いても心は童女のままの。そのアンバランスさは、これから老女となっていく私達に勇気を与えてくれるのです。2016/04/10
ぶんこ
57
高楼さんを読み始めて浅いので、いまいち作者を知ってはいないのですが、児童書を書かれる方のイメージを作っていた自分の中とは、ちょっと違った面がうかがえるエッセイでした。ホンワカした作品がお好きと思い込んでいたのですが、怖い作品、読み込まなくては理解しづらい作品もお好きでした。そして世界各地に滞在型旅行もされていました。そういった経験が作品に活かされているのでしょう。数々の老嬢が魅力的で、高楼さんのおばあさんを見つめる目が優しいのも良かったです。それにしても色々な引き出しをお持ちだなぁと驚きました。2016/05/19
とよぽん
45
老嬢、という言葉にビビビッと来るものがあり、その瞬間手に取って図書館から借りて来た。高楼方子さんの感性や解釈、ユーモアのセンス、人やものに対する観察眼、面白がることのポイントにグイグイ引き寄せられて、本当に楽しい読書の時間になった。物語というタイトルから小説かな? と思ったのだが、古今東西の児童文学、小説や映画、著者の体験や見聞など幅広い時空を往来するエッセイだった。高楼さんの引き出しの多さ、深さに驚いたし、ご自身はまだ老嬢ではないことも分かった。2020/05/21
anne@灯れ松明の火
43
図書館HP新着チェックで、予約。"おばあさん"にテーマを絞ったエッセイ。実際に出会った人や物語の中の人、いろいろだが、高楼さんの目の付け所や観察眼には感心する。添えられた絵もかわいらしい。『エーミールと探偵たち』子どもの頃、読んだはずだが、再読したくなった。おばあさんに注目して♪ でも、もっと読みたいのは『いじわるばあさん』! 検索したら、残念! 貸出中だ〜!(笑)2016/02/25
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