出版社内容情報
東日本大震災を福島県にて被災後、瓦礫に蘇る緑の美しさの虜となり、「滅びの先に芽生える命」にスポットを当てることで、見る人が"強い希望"を感じる写真がこれまでの廃墟写真家とは一線を画す作品群を生み出している注目の写真家。日本という国土の再生を希求するひとたちへ向けての道標(みちしるべ) となる写真集。
内容説明
AI画像生成ではなく合成着色によって幻想風景に!見る人の心を前向きにする生命力にあふれた廃墟が満載。
目次
1 光の祝福
2 遺されたもの
3 緑の賛歌
4 暖かい窓辺
5 遙かな空へ
著者等紹介
川田雅輝[カワタマサキ]
1980年11月13日、秋田県秋田市生まれ。2005年3月、東北大学大学院工学研究科博士前期課程修了。2011年、福島県にて東日本大震災を被災。災害の記録を撮り始める。2015年、廃墟撮影に興味を持ち始める。2020年3月、EPSON meet up!Selection 2019データ部門審査員賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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starbro
139
東日本大震災を福島県にて被災後、廃墟の虜となった写真家川田 雅輝の廃墟彩色初写真集、滅びの美学の美しさでした。 https://www.kadokawa.co.jp/product/322303000717/2023/07/08
高宮朱雀
15
著者は東日本大震災の被災者の一人で、震災後の被災地の写真を撮影後、合成着色等の画像処理を加え、幻想風景にしていると言う。確かに写真だと認識出来る作品と写真なのかリアリティのある画なのか混乱する作品とがあり、そのどちらに於いてもクオリティの高さに驚嘆。 これまで見て来た廃墟写真は影の部分がクローズアップされがちな傾向にあったが、今著は光と翳りのどちらも感じられ、撮影場所が日本だからかノスタルジックに映る。 手の入り過ぎた写真を批判する人もいるだろうが、風景だけでなく、その色彩も美しいので必見な一冊。2023/08/21
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