出版社内容情報
【芸術生活/写真工芸】前衛的な演出の著者独自のスタイルは「Ueda-cho(植田調)」と称され、国内外で高く評価されており人気が高い。砂丘で撮影されたTAKEO KIKUCHIのカタログなど、多くのファンを持つファッション写真約70点を集めたコンパクトサイズで手に取りやすい価格の一冊。
内容説明
海外で高い評価を得る前衛的な演出スタイル「UEDA‐CHO」ファッション写真の集大成。
著者等紹介
植田正治[ウエダショウジ]
1913年鳥取県西伯郡境町(現境港市)生まれ。中学生の頃から、写真に夢中になる。32年に上京し、オリエンタル写真学校に入学。卒業後郷里に帰り、19歳で営業写真館を開業。この頃から、写真雑誌や展覧会に次々と入選し、37年に中国写真家集団創立同人となり、以後、同集団東京展に精力的に作品を発表し、『少女四態』などの群像演出写真で注目をあびる。49年に「綴方・私の家族」を発表。このシリーズをはじめ、砂浜や砂丘を舞台とした作品で高い評価を得る。2000年7月4日、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
momogaga
67
砂丘×ファッション。80年代に雑誌BRUTUSのファッションイシューで使われていたお気に入りのモノクロ写真が満載。見応えのある写真集です。スタイリシュな漢たち。2017/04/15
蔦屋重三郎そっくりおじさん・寺
52
写真集。砂丘や砂丘じゃない場所で、表紙のこの感じの写真が続くのだ。ファンタスティックというか幻想的というか。思考停止な寸評だが、不思議な味わいというやつである。この感じが好きな人は一定でいるだろうが、私には今一つであった。所詮好みである。巻末にグーフィ森という人の解説文があり、そこでこの写真家・植田正浩と福山雅治の関係が書かれている。福山雅治がこの人のファンで、写真を撮ってもらったそうだ。私は植田正浩を知らなかったので、福山人気の余波で復刊した写真集ではないかと邪推している。失礼だな俺。私は吹石が好きだ。2016/06/14
Shoko
20
図書館。この作品には家族が出てこないのだなぁ、とちょっと残念に思った。砂丘に立つモデル(たち)、帽子、椅子といった小物が完璧な構図で切り取られている。終わりにはグーフィ森というプロデューサーの人の、植田正治と福山雅治との秘話が。「HELLO」のジャケットは確かに素敵。 でも、前回借りた写真集「僕のアルバム」の方が好きです。2016/07/05
tom
17
しばらく前から荒木経惟の写真を見ている。そして、彼の書いた文章を読んでると、植田正治に対してちょっと批判的な(?)記述があった。確かに、荒木経惟の対極に植田正治がいる。というところで、図書館でこの本を見つけてきたのだけど、ひょっとすると私にとっては、植田正治の写真の方が魅力的なのかもしれない。植田正治の写真は、完璧な作り物の世界なのだけど、奇妙に惹かれるわけです。その理由を言語化できないのが悲しいところなのだけど(笑)。2016/07/16
チェアー
14
植田正治といえばパルコの広告と連想します。乾いた大地にすっくと立つ姿は、時代を超えてかっこいい。切り取る側の美意識が素晴らしいということでしょうね。福山雅治にまつわる話は、この本の解説で初めて知りました。2016/06/29