出版社内容情報
【社会科学/経済財政統計】消費増税先送りで日本はどうなる? 財務相や党税制調査会長などを歴任した消費税問題のキーパーソンは、安倍政権の経済財政政策をどうみるのか? 増税をめぐる政界の舞台裏と課題について明かす。
内容説明
増税延期で“国債暴落”“金融危機”のリスクは高まっている―「社会保障としての消費税」をあいまいにする安倍政権を批判!元財務相が舞台裏と問題点を論じる!
目次
第1章 官僚から政治家へ(社会の病根を治す人間に;「公平と安定」の消費税;平和あっての経済・社会保障)
第2章 「国民福祉税」の挫折(失敗続きの消費税導入;税率三%スタート;減税先行で消費増税に成功;対米配慮で苦心の日々;税制改革の実現へ)
第3章 「福祉目的税」で自自公連立(小沢氏が「目的税化」を推進;追い風に乗った新しい民主党;郵政解散で逆風の試練;民主党政権誕生)
第4章 増税封じた政権公約(国民との約束を重視した;消費増税に備えた「チーム藤井」)
第5章 時期尚早だった「一〇%」発言(財政赤字への強い危機感;参院選敗北で「ねじれ」国会に;原発対応、菅首相はがんばった)
第6章 野田よ、「ぶれるな」(与謝野氏を経財相に起用;「二〇一〇年代半ばに消費税一〇%」野田政権発足、増税「素案」へ)
第7章 民主党分裂、政権喪失(「政局屋」になった小沢一郎;消費増税法ついに成立)
第8章 リベラル政治の継承
インタビュー―安倍政権の政策は、間違いである
著者等紹介
藤井裕久[フジイヒロヒサ]
1932年、東京生まれ。1955年大蔵省(現財務省)に入り、主計官などを務めて政界に転身。自民党の参院議員を経て衆院議員となり、細川護煕政権で蔵相に就任。羽田孜政権でも引き続き蔵相だったが、その後は小沢一郎氏とともに行動し自由党幹事長、民主党幹事長などを歴任。民主党の鳩山由紀夫政権で財務相。2011年には民主党税制調査会長として、消費増税を決める総会を仕切った。2012年11月に政界引退。民主党顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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