出版社内容情報
私たちは、人生をどう畳むべきか。「曽野流死学」の真髄が詰まった名著に、夫である作家・三浦朱門氏の在宅介護と看取りを鮮明に綴った日記を併載!
「最近、私は死ななければならない。私には死ぬという任務がある、と思うようになった」「人には最後に必ず負け戦、不当な結果を自分に与える戦いが待っている。それが死というものだ。負け戦は一回でいいという考え方もあるが、たった一回の戦いでもうまく処理するには、いささかの心の準備は要る、と私は思うのである」
【死に備えよ】
〇老人は自己責任で自然死を選ぶべき時代が来ている
〇ものごとは軽く、自分の死も軽く見る
〇この世に醜い未練を残さないこと
〇晩年はひっそり生きて、静かに死ぬ
〇老年の衰えは「贈り物」である
〇遺品の始末をしやすいように、ものは捨てる
〇最後に残るのは、財産でもなく名声でもなく愛だけだ
〇なぜ、ほとんどの人が人生の成功者と言えるのか?
〇「死んで死に切れる」人生とは?
内容説明
私たちは、人生をどう畳むべきか。「曽野流死学」のエッセンスが凝縮された名著、決定版で登場!特別収録、夫の看取りを鮮明に綴った日記を精選掲載。
目次
カジノの転機
余韻を残す
枝垂れ梅の下で
運命を承認しないと、死は辛い
キクウィートの悲劇
最後の対談
今から妻のある人はない人のように
後悔を避ける方法
夢の代金
死者の声
人生の通過儀礼
私と樹との関係
小さな目的の確かさ
荒野の静寂
最期の桜
微粒子になって
澄んだ眼の告げるもの
改めて平和を
馬とニンジン
微笑んでいる死〔ほか〕
著者等紹介
曽野綾子[ソノアヤコ]
1931年東京生まれ。聖心女子大学卒業。54年「遠来の客たち」で芥川賞候補となり文壇デビュー。以来、小説にエッセイと多彩な文筆活動に加え、世界的視野で社会活動を続ける。ヴァチカン有功十字勲章受章はじめ、恩賜賞・日本芸術院賞、海外邦人宣教者活動援助後援会代表(2012年退任)として吉川英治文化賞ならびに読売国際協力賞、菊池寛賞など数々を受賞。03年文化功労者となる。95~05年日本財団会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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