内容説明
せつなくて胸にしみるエッセイと心あたたまるイラスト。少年の心を忘れない2人による異色のコラボレーション。『person』の好評連載、待望の単行本化。
目次
ファースト・フレンド
少女に帰ってみれば
長靴の音色
ドント・マインド
よく見てごらん
神さまはいるの?
ポケットの哀しみ
こわれてもいいんだ。
“怖くても、大丈夫だよ”
はじめて見るかがやき
著者等紹介
伊集院静[イジュウインシズカ]
1950年2月9日、山口県生まれ。小説家。92年『受け月』で直木賞。『三年坂』『機関車先生』など著書多数。自伝的長編3部作『海峡』『春雷』『岬へ』がある。作詞家としても活躍、『ギンギラギンにさりげなく』『愚か者』のほか、Kinki Kidsの『やめないで、PURE』(99年)も手がけた。2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞受賞
堂本剛[ドウモトツヨシ]
1979年4月10日、奈良県生まれ。93年、堂本光一とのコンビで、Kinki Kidsを結成。97年『硝子の少年』でデビュー。シングルがすべて初登場で1位となる。2002年1月に、GUINNESS WORLD RECORDSに正式認定された。同年5月、ソロとして初のマキシシングル『街/溺愛ロジック』をリリース。テレビドラマでも主演多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りす子。
27
もともと堂本さん目当てで読みました。言葉や考え方、生きる姿勢等を知り、彼に興味が湧いたからです。この本は伊集院さんの文章と堂本さんの絵、巻末にはお二人の対談などが載っています。お二人の飼っていた犬が同じ種類だったことから始まった連載。読んで感じたのは、お二人は似ているということ。伊集院さんの文章、初めて読みました。弱さをそれでいいと言い、悲しみを別のものに変える人だと思いました。堂本さんの絵も、素直で。私は好きです。向き合って、もがいて生きている人が。猫派の私が犬っていいな、と思う一冊でした。2014/06/16
ゆい
2
伊集院さんのエッセイに興味がわき、読んでみました。とても雰囲気がよく、さっぱりと楽しく読めます。そしてなんと、亜以須くんの話どこかで読んだなーと思っていたら、私が中学入試の国語の問題で読んだものでした。思わぬ再会!そしてキンキキッズの堂本さんはこんな絵を描くんだー!2013/11/30
えりっく
2
伊集院さんの小説すら読んだコトなかったので、最初は剛の絵を見たいがために買った。思った通りかわいい絵ばかりで和んだ。2年後くらいに文章を初めて読んだけど思ったより面白くてやさしくて、買った時も読めばのに~と思った。絵はたまに見て癒されてる。
☆HIRO☆
1
伊集院静さんと堂本剛さんのエッセイです。元々KinKi Kidsの楽曲繋がりで関係はあったのですがお二人とも手紙のやり取りをしていたのは初めて知りました。子犬さん目線で世界を見ており何だか優しい気持ちにも繊細にもなれました。剛くんの絵が描かれており愛犬に対する想いがとても強いのだと感じました。犬の殺処分や放棄など問題になっているこの世の中で絶対に許せないと思います。命を預かるということの責任をもっともっも重く受け止めて飼うべきだと感じました。2020/03/05
はやみず
1
伊集院さんの語るお話は、幼稚園の先生のお話を「うんうん。」って聞くように、素直な気持ちになれるものでした。それは、色んな人と出会い、色んなことを考えて自分なりの答えを出す伊集院さんだからこそ出来るんだろうな、と思います。そこに添えられた剛くんの絵も、剛くんが思ったことをありのままに表現していて、その率直な思いに胸を締め付けられました。それと、一つ一つの絵をじっくり見ると特に強調された部分があって、そこから「この文章を読んで、こんなことを感じたから描いたんだろうな。」と想像するのも楽しかったです。2015/02/20
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