内容説明
技術力で独自の進化を遂げた日本国内産業だが、「政・産・学・官」すべてが鎖国状態にある。突破のカギは、「国際標準化」と、「知財」の活用だ。国際標準の専門家が、日本経済復活の法則を伝授する。
目次
第1章 欧米に追いつき並んだ富裕社会の日本(ビジネスに関係する五種類の人々;責任をめぐる二種類の組織 ほか)
第2章 ルール・ビジネスの問題点(衣食住から衣食住・医飾従へ;士業、農業、工業、商業、法業の意味 ほか)
第3章 技術立国日本の復活劇シナリオ(技術革新(イノベーション)という契機
ビジネスマインドを破壊する従属の系列 ほか)
第4章 国際ビジネスで勝つ標準・知財の活用術(国際標準の意義と重要性;ビジネス展開で分類した標準化手法 ほか)
第5章 国際市場獲得に不可欠な、人と国の教育(日本語という柔軟で脆弱な言語の問題;ビジネスにおける人の行動と集団の行動 ほか)
著者等紹介
原田節雄[ハラダセツオ]
1947年生まれ。ソニーで商品戦略、法務・渉外などを担当。勤務の傍ら国際標準化機関IECの標準管理評議会日本代表委員を務める。デンソーのQRコード(実務用バーコード)、ソニーのフェリカ(JR東日本のスイカ)、東京電力のUHV(中国の超高圧送電網)の国際標準化を成功させる。2008年、国際標準化活動の功績により内閣総理大臣表彰を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Naota_t
0
★3.1題名に「知財」とあるので喜んで買ったが、全然期待した内容ではなかった。著者が今まで培ってきた国際ビジネスの要点を分類して解説する。よく言われるが、日本は作るのがうまいが、作るのは下手くそ。海外はその逆。その売り方の鍵となるのが、「知財」を活かして「標準化」で稼ぐ、と言う方法だ。まぁそれは分かったが、著者は本書全体で一体何が言いたかったのか?勢いのある文章で現代日本の弱点をこき下ろす。それで?なんだか学ぶものがあったのかなかったのか、よくわからない一冊でした。。すいません。2017/04/16
hitomicompile
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ソニーのフェリカの国際標準化を成功させた原田氏の本。他の方のレビューにも書いてあるように、読みづらい。個々の節は面白い部分もあるが、節ごとの繋がりがない箇所が多く、主張が散漫な印象。2011/10/24
Kejus Akitae
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大時代的な比喩が多くて疲れます。具体的な箇所は面白いのに…2011/02/12
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