ユーラシア・ブックレット
グルジア現代史

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  • サイズ A5判/ページ数 63p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784885958298
  • NDC分類 229.91
  • Cコード C0336

内容説明

東西文明の十字路に位置し、“ワインと薔薇の国”としても知られるグルジアの独立の歩みと民族紛争の悲劇をまとめた。

目次

ワインと薔薇の国
グルジアの歴史
血まみれの独立と民族紛争の悲劇
独立国家建設への苦闘
バラ革命
「グルジア国家」の理想と現実
バラ革命後のグルジア政治の動向
二〇〇八年夏、南オセチア(グルジア)紛争

著者等紹介

前田弘毅[マエダヒロタケ]
1971年生まれ。1995年東京大学文学部東洋史学科卒業。博士(文学、東京大学)。コーカサス地域研究、イラン・グルジア史専攻。上智大学、北海道大学、北海学園大学、日本大学等で講師を歴任。現在、大阪大学世界言語研究センター特任助教、北海道大学スラブ研究センター客員准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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うえ

7
国内にアブバジア、アチャラ、南オセチアと3箇所も火種を抱えるグルジア(ジョージア)。ソ連時代からの負の遺産も根強く残っている。2008年の南オセチアにおけるロシア軍との衝突、後のロシアの空爆と占領。これはウクライナでも再現されたと見られているようだ。「ロシアはグルジアへの懲罰的軍事行動をエスカレートさせ、軍事施設のみならず港湾などの社会インフラを空爆で破壊し、民間施設にも大きな被害が出た。地上部隊も紛争地域を越えてグルジア領奥深くまで侵攻した」ロシアは継続的にかつての支配地域を着々と取り戻しているわけか2016/03/04

宵子

2
一応、ソ連までの歴史についても触れられているが、主なところは21世紀以降のグルジアの政治などの状況について書かれている。 ソ連崩壊後の薔薇革命から政策が一部の少数民族を差別していたなど、良いことも悪かったこともあるが、近隣国のロシアとの微妙な関係や、政府高官の身内重用なども見られる。 またオセチアやアブハジア、アジャリアなどの少数民族との関わり方や争いがどのようであったかも書かれている。 しかし、グルジアが以前は東西が違う国に支配されていたことは、日本ではあまり知られていないことかもしれない。2013/11/13

Koning

2
「ソ連はグルジア人がつくって破壊したのだ」というグルジアジョークが紹介されているがスターリン(ジュガシュヴィリ)とシェワルナゼを産んだグルジアがどうしてこうなった?を簡単な歴史を振り返りつつソ連崩壊頃のガムサフルディアからサァカシュヴィリまでざっと見せてくれる。オセチアとアブハジア問題を考える上で最低限の必読書といっていいかも。2011/11/11

人民の指導者

1
ソ連以前から叙述は始まるが、南オセチア・アブハジア問題の歴史とソ連崩壊以降の政治史が主。シェワルナゼ政権の隆盛と凋落、バラ革命とサーカシビリ政権のナショナリズム、グルジア戦争以降の国内政治の袋小路については体系的に理解できた。2011/06/18

RuiRui

0
南オセチア・アブハジア。スターリンを産んだ土地。言語(ひいては文化)と宗教(ひいては人生観)の違いと民族性。島国という地政学的な分化点をもつわが国はある意味シアワセなんだろうかと思わなくもない。2015/02/12

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