出版社内容情報
幕府の基礎を作った怪僧の波乱の生涯を描く 長編歴史小説------------------------------------------------「わしは悪党たることを断じて天に恥じぬ」その強靭な意志と磨き抜かれた叡智で、若くして京都南禅寺住職に出世した崇伝。やがて徳川家康の招きにより駿府へ赴き、家康の知恵袋として幕政に参画するが……。異能の男の生涯を生き生きとした筆致で描いた長編歴史小説。
内容説明
「わしは悪党たることを断じて天に恥じぬ」。その強靱な意志と磨き抜かれた叡智で、若くして京都南禅寺住職に出世した崇伝。やがて徳川家康の招きにより駿府へ赴き、家康の知恵袋として幕政に参画するが…。異能の男の生涯を生き生きとした筆致で描いた傑作長編歴史小説。
著者等紹介
火坂雅志[ヒサカマサシ]
1956年新潟県生まれ。作家。早稲田大学卒業。出版社勤務時代の88年に『花月秘拳行』でデビュー。2007年『天地人』で第13回中山義秀文学賞を受賞。のちにNHK大河ドラマの原作となり、ベストセラーに。2015年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スプリント
8
徳川家康を支えた外交僧・金地院崇伝を主人公とした歴史小説。 上巻は若き日の野望に燃える崇伝が描かれております。 因縁の相手、沢庵和尚も登場します。 2023/01/21
都人
5
家康の懐刀・金地院崇伝の一生を描く。感想は「下」を読み終えて後に。気になる表現を見つけた。p80に崇伝が大徳寺の妙空と法論を行うため、巨椋池の畔の近衛家の別邸に行く話だ。「十日後ーー。 崇伝は、玄林とともに舟で桂川を下り岡屋の里に向かった。」とある。南禅寺は京都の東の端にある。すぐ側に鴨川がある。桂川は西の端にある。距離約10kmも離れている。巨椋池は鴨川を通って行ったのが、常識だと思う。2023/03/09
miyaz5
5
京都五山の上位である南禅寺住持にして徳川家康の側近であった金地院崇伝が主人公。上巻は家康の側近になるまでの若い時期の話がメインで、崇伝に関するほとんどの事柄は作者の創作と思われる。架空の人物も多く登場し、実在した沢庵との関わりも出来過ぎていてリアリティがない。また、歴史上の出来事の記述も中学高校の歴史教科書レベルで物足りない。玄圃霊三や惟杏永哲も登場したのだから、彼らについてももう少し詳しく掘り下げても良かったのではないか。後半でようやく家康の側近となり天海も登場する。下巻には期待したい。2023/01/29
あきのぶ
2
金地院崇伝て、もっと年寄りだと思っていた。意外と若い。下巻へ。2023/06/01
アニータ
2
家康って本当に人材に恵まれているなと思いました。 崇伝という人物はよくしりませんでしたが、相当の野心家だったのでしょうね2023/03/19