出版社内容情報
とある小さな町で暮らす芙美は、気の良い仲間たちとお一人様ながらも健やかな日々を送っている。 しかし芙美は旦那が病気で死別してしまった後、自分の不注意で息子まで事故で亡くしてしまうという一生忘れることのできない忌まわしい過去を抱えていた。 そんなある日、芙美の暮らす街にひとりの男がやってくる。東京で歯科を開業していたが、上手くいかずに閉院させてしまい、行く当てをなくしてしまった篠田だった。 傷を持つ同士、ぎこちないながらも距離を縮めていく２人。少しずつではあるが芙美の日常に本当の色が戻っていくが、どうしてもそれを許すことのできない自分がいて……。 幸せと希望に満ち溢れた傑作映画のノベライズ！
内容説明
小さな町で暮らす芙美は「おひとりさま」。気の良い仲間たちと慎ましい日々を送っているが、実は一生忘れることのできない忌まわしい過去を抱えていた。そんなある日、芙美の暮らす町にひとりの男がやってきて…。幸せと希望に満ちあふれた傑作映画の小説版！
著者等紹介
国井桂［クニイケイ］
脚本家・小説家・構成作家。外資系損保会社、速記者を経て脚本家に転向。主な脚本に映画「夕凪の街 桜の国」（日本映画批評家大賞作品賞受賞）などがある（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くろねこ
15
毎年恒例ホラー祭を開催中なので、ちょっと箸休めにほっこりしたくて読んだらとても良い空気感で満足。。 少年との触れ合いも、ちょっとダークな大人たちの事情も、落ちてきた隕石も引っ越しも、大好きな『ぼくのなつやすみ』を彷彿とさせて無性に恋しくなってしまった。2022/07/16
Urso
12
長く生きていればいろんなことがある。子供は子供でこれまたいろんなことがある。それぞれにとって本当に大変なことなんだけど、ここに出てくるみんなは自分以外の人のことも思っちゃう。みんな幸せになってほしいな。2023/10/28
アリ子
9
映画がとても良かったので、こちらも読んでみた。映画でははしょられて分かりづらい部分も、丁寧に書かれていた。てっきり原作かと思ったら、映画の脚本を元に小説化したものとのこと、順番が逆だった。芙美の深い傷を思うともらい泣きしそうだが、隕石の奇跡が起きて本当に良かった。2022/07/21
Nobuko
8
映画も見てみようかな2022/05/06
こばゆみ
8
良くも悪くも映画のﾉﾍﾞﾗｲｽﾞだなーという感じ(^_^;)。どうしたって登場人物が実際演じた人で脳内変換される(笑)。そして年の離れた友情が話のﾒｲﾝなのかと思ったら、がっつり大人の恋のお話でした〜2022/04/20
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