出版社内容情報
娘は4年間、いじめられるために笑顔で学校に通っていました――。
ひとりでいじめに耐え、隠し続けた娘。いじめの存在を否定する娘からは話を聞けず、なかったことにしようとする担任は当てにならない。
いじめの本当の加害者は、被害者は誰?
家族が希望を取り戻すまでの物語。
内容説明
娘は4年間、いじめられるために笑顔で学校に通っていました―。ひとりでいじめに耐え、隠し続けた娘。いじめの存在を否定する娘からは話を聞けなかったことにしようとする担任は当てにならない。いじめの本当の加害者は、被害者は誰?家族が希望を取り戻すまでの物語。
目次
プロローグ
第1章 疑念
第2章 消えた笑顔
第3章 孤立
第4章 話し合い
第5章 不信感
第6章 きっかけ
第7章 亀裂
第8章 本当の気持ち
エピローグ
描き下ろし りぃの記憶
著者等紹介
さやけん[サヤケン]
2歳差育児に奮闘する主婦でゲーマーでイラストレーターでデザイナー。優しきお調子者の長男ことげと頑固なしっかり者の長女まるみの育児日記や同じくゲーマーで自称愛妻家の夫けむりんとの夫婦エピソードを漫画化しブログで公開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
38
娘が小学校で無視されていた時がある、と詳しいことを教えてくれたのは中学生になってからでした。先生との確執も。親は「もっと早く言ってくれよ」という気持ちでしたから、今回は言ってくれた時点で対応ができた。満点の解決ではなかったと思うが、先生とチームワークを組むことはできたと思う。同時にカウンセラーさんの「すぐ解決したいなら転校が一番です」という本音にのけぞったっけ。は~しんどいお話でした。2025/04/28
へくとぱすかる
38
いじめで何よりも苦しいのは子ども自身。問題の解決のためには、大人がどれだけ問題に真剣に向き合えるかが最大のポイントだろう。学校や教師自身も問題の複雑さをどこまで理解できるか。本作では最終的に学校側の理解に持ち込んでいるが、そこに至るまでの対応は杜撰だし、表面的には対応できているかのように思い込んでいることが、本当の解決を遅らせている。両親が解決のために最大の配慮をしていく姿が描かれ、ここまで動けるのは理想かなのもしれないが、ぜひ本作を知った上で、しかしマニュアル的でない、いじめ問題の理解が広まってほしい。2024/07/15
NORI
21
地元図書館の電子書籍。まさかのコミック。小1くらいから、好きだ嫌いだ、嫉妬するのしないと・・女の子は、こんな複雑な世界に生きているの!?「娘がいじめられているのをクラスメイトが気付いていないはずがない、全員が加害者で、同時に被害者だ」とか言われても、女子の間でこういうゴチャゴチャがあったこと、そもそも察知できずにボンヤリしている男子だったかも。 自分男で、子供も男子2名。人間関係ではもっとシンプルな世界でしか生きていないので、もしも娘がいて、こんな世界に放り込まれていたら、救ってあげられるだろうか・・。2024/10/31
しゅんぺい(笑)
1
裏切られる展開があったりでびっくりしたけど、それ以上に子どもにこの状況抱えるの無理やんな、と思ってつらくなってしまった。子どものほうが、背負ってるものは少ないかもしれへんけどその場が世界のすべてになってしまうから絶対つらいよな、とあらためて思った。2024/10/24
Sawawawawa
1
学級崩壊とクラス担任休職とイジメ多発するクラスの保護者として、イジメについて文科省の資料やら、教員向け書籍やらと一緒に目について読みました。 私たちは親だから、個人の感情よりも優先するものがある。これを心して、傷ついている我が子のケアにあたろうと思います。 2024/06/28