朝日文庫<br> ゆっくりおやすみ、樹の下で

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朝日文庫
ゆっくりおやすみ、樹の下で

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  • サイズ 文庫判/ページ数 296p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022650030
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

○国際アンデルセン賞受賞作家・角野栄子さん推薦「夏休み、さるすべりの館の扉が開きます。昔が姿を現します。昔は生きています。今もこれからも。入っていきましょう、さあ、走って」〇歌人・穂村弘さん推薦(解説より)「魔法の季節は短い。たった一度きりの永遠の夏。その切なさに、胸が締めつけられる」○小説の内容夏休み! 小学5年のミレイちゃんが、鎌倉の「さるすべりの館」で、バーバと犬のリング、ぬいぐるみのビーちゃんと過ごすひと夏の物語。さるすべりの館には、潜んでいた過去の謎があった。赤の部屋には何があるの? なぜ止まっていた時計がとつぜん動き出した? 緑の部屋にある肖像画はいったい誰?そしてミレイちゃんは、赤いさるすべりの樹の下で、ついに大切な人に出会う。かけがえのない何かを見つける、著者がやさしく柔らかな文章で、精魂をこめた物語。朝日小学生新聞 2017年7月1日から9月30日まで連載。著者にとってはじめての、小学生から大人まで楽しめる長篇小説。今日マチ子さんの絵も90点収録。○著者の「あとがき」から『ゆっくりおやすみ、樹の下で』は、ぼくにとって最初の「児童文学」となります。もちろん、どんな小説も真剣に取り組みますが、この作品ほど、長く時間をかけて構想を練り、資料にあたり、細部を考えた作品は、いままでなかったように思えます。それは、子どもたちこそ、もっとも手ごわい読者だからです。○「目次」からな・ん・て、素晴らしいんだ!   大、大、大好き!   完璧に幸せな家なんてどこにもない  毎日が夏休み(だったらいいのに)   大切なことをいう日  いざ、鎌倉!  大きなエプロンの人  わたしの「バーバ」  リング、リング、ベル!  斜めに曲がった振り子時計   鍵のかかった部屋  大バーバ  犬たちの丘  「なにもしない」をする  犬たちの「名前」  友だち  みじん切りのための音楽  「なにか」が扉を  笑う人  ベルリン、1920  昭和11年、夏  ぬいぐるみたち  ゆびきりげんまん  19歳の夏  恋する乙女  大好きなこと、大切なこと、愛されること  大きな、赤い花が咲く樹の下で  ゆっくりおやすみ、樹の下で

内容説明

小学5年のミレイちゃんが、鎌倉の「さるすべりの館」で過ごすひと夏の物語。赤の部屋には何があるの?なぜ止まっていた時計がとつぜん動き出した?緑の部屋にある肖像画はいったい誰?著者にとってはじめての、小学生から大人まで楽しめる長篇小説。

著者等紹介

高橋源一郎[タカハシゲンイチロウ]
1951年広島県生まれ。作家、明治学院大学名誉教授。横浜国立大学経済学部中退。81年『さよなら、ギャングたち』で第4回群像新人長篇小説賞優秀作となる。88年『優雅で感傷的な日本野球』で第1回三島由紀夫賞、2002年『日本文学盛衰史』で第13回伊藤整文学賞、12年『さよならクリストファー・ロビン』で第48回谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふう

74
高橋源一郎氏が初めて書いた児童文学と紹介されていました。タイトルのかもし出すやさしさが、そのまま物語全体を包み込んでいます。鎌倉、ぬいぐるみ、老犬、夏休み。メルヘンティックな設定ですが、子どもによせる温かいまなざし、命が受け継がれ大切に育てられてきたのだというメッセージが、不思議な体験を通してていねいに描かれています。勝手な思い込みですが、「夏休み」には自然が必要ですね。悲しい戦争に思いをはせる時間も。2021/09/19

えか

34
各章が3ページほどの、90の章からなる童話。日本中のミレイちゃんのために高橋源一郎さんが書いた、小5の女の子ミレイちゃんが夏休みの間に、初めて会う祖母の鎌倉の家で過ごす不思議な物語です。出来れば夏休みの期間をかけて、じっくりと読む方が正しい。一行一行、慌てず、判らない単語や文章は一つひとつ調べて、理解できたら、次の行に進み、夏休みの終わりに読みおえる。そんな読書のための本。そして、読みおえた時、日本中のミレイちゃんたちは、こう、思うんじゃないかな、これは、今、書かれなくてはいけなかった物語なんだ、と。 2023/07/01

田氏

20
「ふつうのおとなは、子どもに、これはダメ、これがいいの、そんなあれこれを子どもにいう」ということを、語り手は作中で言っている。しかし、このお話もまた、なにがよいものでなにがダメなものかを、明示ないし暗示している。その意味で、語り手は「ふつうのおとな」であると言えるだろう。また語り手は「子どもはおとなにはない知恵や勇気を持っている」とも言う。それは、子どもはおとなにとって「外部」ということだ。もしかするとこのお話は、いまや外部になってしまったかつての内部への、ふつうのおとなによる望郷の物語なのかもしれない。2023/01/09

ちぇけら

19
当たり前のことを当たり前に、子どものころに言われて、うるせーばーかと思っていたけど、大事なことなのだ。当たり前のことが当たり前じゃなかったことがあるから。それはせんそうというものが原因だ。大切なひとを守るためにせんそうに行くなんて間違ってるのに、せんそうに行けば讃えられ、行かなければ弾劾される。せんそうは、いやだ。会いたいひとに会える。大切なものを大切にできる。大好きなひとに大好きと言える。当たり前の日常はなんてしあわせなのだろう。花は散る。夏は終わる。だからせめて当たり前の日常だけは世界中で続けばいい。2022/03/29

まあやん

8
友だちが貸してくれた本。高橋源一郎さん、ラジオ「飛ぶ教室」でお話は聞いているんだけど、本は初めて読んだ。小学生新聞に連載されていたということ。児童文学なんだろうけど、大人も引き込まれました。小学5年生のミレイちゃん、初めて会うおばあちゃんと過ごす夏休み、たくさんの楽しいことを経験して、そしてタイムスリップしておおバーバと出会い、たくさんの深い思いを感じた。美しい話でした。大人のあるべき姿を学んだ気がする。2021/10/31

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