出版社内容情報
日本で最大級の勢力を誇る暴力団組織・巽会のナンバー2が、殺人集団「忍足チーム」によって暗殺される。メンツにかけて忍足チームを潰そうとする巽会は、元メンバーの汐見に処刑を命じただけでなく、殺されたナンバー2のドラ息子と相棒を組めという……。
内容説明
伝説の殺し屋と言われた男は、雪国の港町で暮らしていた。だが、暴力団組織・巽会に居場所を突き止められ、「再び現場へ戻り、かつてのボスを殺せ」と指示される。しかも望みもしない相棒は、渋谷でキャバクラを経営する若造だった…。ぶつかり合う二人は、仕事を成し遂げられるのか。
著者等紹介
深町秋生[フカマチアキオ]
1975年山形県生まれ。2004年『果てしなき渇き』で第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞してデビュー。2011年『アウトバーン組織犯罪対策課八神瑛子』が大ブレーク。2014年6月『果てしなき渇き』が、中島哲也監督・役所広司主演で公開され話題を呼ぶ(映画のタイトルは「渇き。」)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねりわさび
77
2人のアウトローを軸に強大な暴力機構とひたすら闘うバトルアクション長編小説。那須から茨城大洗を縦横無尽に移動して格闘と激戦を繰り返す二人組の戦闘描写はグロテスクであると同時に静謐な目的意識を見せられている気分になります。それほど複雑なソシオグラムも描かれていないのでかなりの長編ですが読みこなすことはできます。アクションものとして傑作だと思いました。面白かったですね。2023/06/02
アッシュ姉
72
深町さん23冊目。分厚いので時間がかかってしまったけど、やっぱり面白かった。たった数日の出来事なのになんと凄絶で長い闘いだろうか。際どいバイオレンス描写もあるが、頬が緩む会話や目頭が熱くなる場面もあり、最後まで目が離せなかった。いやーお疲れさまでした。忍足チームが暗躍する前日譚をぜひ書いていただきたい。2023/11/09
sin
56
過剰な暴力描写が、これでもかこれでもかと釣瓶打ちに襲いかかってくるのに辟易して、読み終えるのに思いの外、時間が掛かってしまった。作品自体は物語の構成もしっかりしていて、迫力があって、男の哀愁スパイスも効いて、まるでハリウッドばりの派手なアクションは魅力的だが、殺しすぎ…それに加えてヤクザと云う存在が生々しくていけない。2020/02/13
momi
50
五年ものブランクがある暗殺者「汐見」と大物ヤクザの坊ちゃん「伊吹」がコンビを組んで敵討ち!!暴力、暴力、バイオレンス!!ドンパチ、ドンパチ、アクションシーン!!ヤクザの情報収集力って凄いな〜と妙に感心したり、拷問シーンではこっちまであちこちに痛みがはしりそうになったりでかなり刺激的!!一気に読んで読後は脱力感が半端ない!!疲労感たっぷり!!でも、始め不仲だった二人に友情・師弟愛のようなものが芽生えてきて信頼関係で結ばれるところはとても良かったし、ラストはちょっとさびしいけれど彼の選んだ道がカッコいい!2019/03/15
Junichi Yamaguchi
46
『おれたちは人殺しだ』… 深町さんらしさ満載のハードボイルド作品。 拷問シーンには顔が引きつったが、ハリウッド映画にありそうなほど疾走感とアクションがMIXされていた。 ラストは心温まる感もあり、いい読後感。。2019/03/16