出版社内容情報
江戸が明治に改まって20年。モダン銀座の派出所に勤務する巡査の滝と原田は、日々事件や相談事の解決に奔走する。だが実は二人の身辺には、江戸から残る妖たちが見え隠れして……。摩訶不思議で時々背筋がぞくぞくする、妖怪ファンタジー。
内容説明
「江戸が終わって20年。妖たちがそう簡単にいなくなると思うかい?」モダン銀座の派出所に勤める巡査・原田と滝の元へは、瞬く間に成長する少女や鎌鼬に襲われた噂など、不思議な厄介ごとばかり持ち込まれて…!?ゾクゾク妖怪ファンタジー、第1弾。
著者等紹介
畠中恵[ハタケナカメグミ]
高知県生まれ、名古屋育ち。作家。名古屋造形芸術短期大学卒。漫画家を経て2001年『しゃばけ』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。デビュー作以来の「しゃばけ」シリーズは大ヒットとなり、16年に吉川英治文庫賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マ・クベ
28
妖が絡んだ不思議なお話がたくさんありました。最後の短編は、先読みできたけど、心が温かくなりました。しゃばげシリーズの、スピンオフみたいな感じかな?2017/10/10
きょん
27
1話めを読んで、この尻切れトンボ感は何だろうともやもやしながら読み続けました。明らかになるポイントもあれば最後までもやっとしているところもあるままでしたね。続編あるみたいですが、もう少しすっきりするのかな?2017/07/25
ミミネコ
26
不思議な本。百木屋に集まる常連さん達は本当に普通の人なのだろうか・・・二人の巡査も含めて皆が実は妖なのでは!?と疑い出したら読むのがやめられない。明治の雰囲気も好き。2017/06/26
佳乃
24
あぁ、面白かった。面白かったけど、原田さんの原田さんっていったい何者よ。そして、滝さん、時を経ても変わらずいるって、本当に妖?それとも、一度は死んでいて、そのときのままの姿で甦った?色々想像は膨らむなぁ。でもさ、江戸から明治になったばかりなら、やっぱりまだ誰もが妖とかいると考えたりするんだろうなぁ。善いことも悪いことも。でも、妖とてきっとそんなに悪いものばかりではないよね?あぁ、続編を早く読みたいが手元にないな・・・2019/02/11
つぐみ
22
明治20年。街に街灯が立ち並び、夜の闇の濃さは薄れても妖たちは形を変えて人の暮らしの中に生き続けていた。「しゃばけ」や「つくもがみ」シリーズに比べ妖怪たちの剣呑さが目立つ作品。いやいや、さらに恐ろしいのは人間の方か。こんな風に人の中に紛れて暮らしている妖が現代にもいるかもしれないなと思うとなんだか面白い。・・・そういえば、帰り道によく見かけるあの人、全然年をとらないなぁ・・・。2018/07/21