内容説明
「特命係、最後の事件」(『season 1』収録)の極悪人、元外務省高官の北条がよりあくどくなって再登場する「閣下の城」、悪徳に魅入られた人間の悲劇をオカルティックに描く「密やかな連続殺人」、コミカルタッチな異色作「監禁」、社会派ミステリの傑作「冤罪」などバラエティに富む9篇を収録。
著者等紹介
輿水泰弘[コシミズヤスヒロ]
1960年生まれ。フリーのコピーライターを経て脚本家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
86
今回もかなり楽しめました。最初から中編で読ませてくれます。ほかにも中編くらいのが2作収められています。長い方が読むには向いている感じです。しかしながらこの杉下という主人公は忖度なしで悪に対しては容赦なしということで扱いにくい感じです。相棒が若干とぼけているのでちょうわがとれているのでしょう。2021/05/30
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
40
シーズン4のノベライズ。長門裕之と津川雅彦の兄弟共演の「閣下の城」、亀ちゃんが密室に捕らわれた「監禁」など。★★★
RED FOX
17
「誰だい、あんた」「亀山くんの上司のちょっと変なひとです」タイトルが殺人講義、黒衣の花嫁、殺人生中継、と往年の清張ぽくカッコいい。解説が法月倫太郎、ナツい。2020/10/12
再び読書
13
ドラマでは連続殺人の話が怖くて印象的であったが、ノベライズでは冤罪が面白かった。2012/07/27
流之助
12
捨て回なしですね。社会的な部分にも突っ込んだストーリーもあり、楽しめます。第三話と第四話が好きです。ドラマでは小日向さんが怪演されてました。BGMも印象的だったので、やはりノベライズでは圧倒的に物足りません。また、誤植なのかもしれませんが明らかな誤り箇所がありました。初版だからかもしれませんが、かなりお粗末。巻末の法月綸太郎さんの解説はとても良かったのですが。2015/06/07