出版社内容情報
「明るい覚悟」とは、自分にとって大事なほんの僅かなものを握りしめて暮らすこと。加齢とともに、他者との違いを強調せず、自分のだめさ加減にいら立ちながら、諦めて人生を明け渡さない「ただの人」を最高と思うようになった。かつて考えていた「老い」とはまるで異なるものがここにある。落合恵子が70代の折り返しに綴った深く暮らす術を、とびきりの絵本と共に紹介!
内容説明
日々の食事を丁寧に作り、味わい、丹精込めた小さな庭を愛する。自分の弱さ、だめさ加減に苛立ちながらも、諦めに人生を明け渡さない、「ただの人」であることを大切に―。78歳になった落合恵子がたどり着いた「明るい覚悟」。心震える絵本も多数紹介。
目次
脱ぐ
刻む
泣く
放つ
抗う
咲く
譲る
洗う
継ぐ
いる
味わう
築く
つなぐ
背負う
焦がす
祈る
忘れる
受け入れる
着る
する&しない
病む
はじまる
著者等紹介
落合恵子[オチアイケイコ]
1945年栃木県生まれ。作家。子どもの本の専門店「クレヨンハウス」と女性の本の専門店「ミズ・クレヨンハウス」、オーガニックレストラン等を東京と大阪で主宰。総合幼児教育誌「月刊クーヨン」、オーガニックマガジン「いいね」発行人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
呼戯人
14
落合恵子のエッセイ集。毎日の料理や季節ごとに植える花々や怒り抗議するデモや亡くなって行く友人たちの思い出話。また亡くなった母への追慕の情などが、繊細な文章に載って届けられる。時折挟まれる絵本の紹介や詩集の紹介も私の趣味に合って、とてもよい読書になりました。2024/01/24
もりりんの母
2
レモンちゃんの愛称でよんでいたラジオからの声を思い出す。実家にもまだある『スプーン一杯の…』とかの題名の本をバイブルがわりに読んでいた。そんな頃から年を経ての今。そうか、このような自分らしい暮らしをしているのか と また触れ合えた気がする。時々出てくる絵本もさがして読んでみたくなる。2024/02/21
平坂裕子
2
自分が望む自分になっていく過程を惜しまず、さらに省略しない、自分との約束。おかしいと思ったことには、デモに参加したり、原発問題、人種差別、ひとつひとつに向き合う落合さん。時間を見つけては、自宅の庭のガーデンチェアに座り、次に植えるものを考えたりと、普通に「ただの人」であることを大切に。2024/02/16
Go Extreme
1
人生≒動詞 つなぐ≒生きる・暮らす 脱ぐ:裸に近い状態で向き合う 刻む:存在を心に刻む 泣く:涙は見せない 放つ;思いが深くなる 抗う:淡々と受け入れる 譲る:詩の中のあの娘 洗う:純白のスニーカー 継ぐ:暮らすことの意義と意味 いる;願うわたし 味わう:季節の移ろい 築く:折りたたんだ意識や信条 つなぐ:姉的存在 背負う:背負った殻 焦がす:鍋 祈る:彼を迎える 忘れる:おろおろ 受け入れる:余白 着る:ないならつくる する&しない:積極的にしない 病む:百まで数えてからね はじまる:どんな言葉をかける2024/02/22
もりよ
0
これも、文章がどうにも読みづらくて、なかなか進まない本。お人柄は尊敬するし、好きなのですが。残念。2024/07/14