内容説明
日系カナダ人4世の著者の手による自伝小説(オートフィクション)。本書の著者であり主人公でもあるレスリー・シモタカハラは、名門ブラウン大学で文学博士号を取得、カナダの田舎の大学で文学を講じている。だが、学生から“史上最悪の教授”と揶揄され、転職も恋愛も失敗、精神的にひどく追いつめられてトロントの実家へ帰郷。定年退職した父のために作った「リーディングリスト」=読むべき本リストに添って、日系カナダ人としての両親や祖父母の人生をたどり、自分自身の生と死を見つめる日々を送ることになる。
目次
1 ヘンリー・デイヴィッド・ソロー『森の生活』
2 イーディス・ウォートン『歓楽の家』
3 ジェイムズ・ジョイス『ダブリナーズ』
4 ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』
5 ウラジーミル・ナボコフ『ロリータ』
6 ダシール・ハメット『マルタの鷹』
7 ウィリアム・フォークナー『死の床に横たわりて』
8 アーネスト・ヘミングウェイ『日はまた昇る』
9 ウィラ・キャザー『教授の家』
10 マーガレット・アトウッド『浮かびあがる』
11 ラルフ・エリソン『見えない人間』
12 ジョイ・コガワ『失われた祖国』
13 マイケル・オンダーチェ『家族を駆け抜けて』
著者等紹介
シモタカハラ,レスリー[シモタカハラ,レスリー] [Shimotakahara,Leslie]
2000年にマギル大学文学部を卒業、ブラウン大学の修士課程に進み、2006年に現代アメリカ文学で博士号を取得。ノヴァスコシア州の聖フランシスコ・ザビエル大学で2008年まで教鞭をとる。2009年、ディアスポラ・ダイアログズ・エマージング・ライターズの一人に選ばれ、短編小説がアンソロジーTOK:Writing the New Trontoおよび、Maple Tree Literary Supplementに収録される。本書は著者初の単行本で2012年に加日文学賞を受賞
加藤洋子[カトウヨウコ]
翻訳家。日本ユニ・エージェンシー翻訳教室講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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