出版社内容情報
「 どうしたらいいか分からない!」と不安になったら、思いきって自分の直感力を信じてみよう。社会の価値観がぶれるとき、頼りになるのは生物学的にプリミティブな感覚にほかならない! 「ウチダ式」人生処世術がつまった162のポイント。
内容説明
どうしたらいいか分からない!そんな不安や迷いに陥ったら、思いきって自分の直感力を信じてみよう。社会の価値観がブレるとき、頼りになるのは生物学的にプリミティブな感覚にほかならない。適切なときに、適切な場所で、適切なふるまいをする。「ウチダ式」発想法の原点。
目次
第1講 大市民のための生き方・仕事論
第2講 大市民のためのメディア論
第3講 大市民のための国際関係論
第4講 大市民のための教育論
第5講 大市民のための政治・経済論
第6講 大市民のための時代論
著者等紹介
内田樹[ウチダタツル]
1950年東京都生まれ。武道家、神戸女学院大学文学部名誉教授。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院博士課程中退。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。多田塾甲南合気会師範(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
京都と医療と人権の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
45
6年半に及ぶAERAの連載コラムをまとめたもの。時が経っても内田センセイの論考が説得力を持つのは、その姿勢がぶれていないからでしょう。手触りの冷たい社会に日本がなってしまったのは、自己利益の追求を優先して弱者同士の連帯の手間を惜しんだせい。学校教育の目的は子供達を成熟した市民へと育て上げることで、そのためには多様性についての寛容が不可欠‥‥。ものごとの本質を突いた言葉の強さを感じます。2017/07/14
さきん
28
政治的なエッセイの寄せ集め。やはり政治に関わる話なので、納得したり、納得できなかったり。しかし、著者の見方は、他の著者には見られない独特なものがあるので、無視はできない。2019/01/20
バトルランナ-
24
どんな組織でも現場のモラルを高めるのはちょっと余計な仕事を厭わない人p23 終身雇用、年功序列の美点。育つまで時間がかかる人を放し飼いにしておける。さっぱり仕事のできない若者がただの無駄飯喰いか大器晩成かは長い時間がへたないと分からないp28 最少の努力で最大の利益をもたらす費用対効果の良い生き方が賢い。ヤンキー的賢い生き方。p41 ネット上の炎上対策は通常の消化法と同じ。酸素を供給しない。酸素とは反論である。先方は反論を求めている。p442019/09/28
田中
23
本の内容とは関係ないけど、内田先生の文章に含まれる語義がいつものように斬新に感じます。先生だけが保有する思考の独自性と語彙の選択性にオリジナリティーが滲んでいます。他者とは別の、自分だけの言葉を大切にしている方だと感じます。この本では沢山の論を述べられていて、どれもこれも興味をひかれました。どれかに絞って感想を書くのは難しいけど、国内政治には批評的で、大阪の元知事さんを全く評価していなかった、ということがよく分かりました(笑)やっぱり内田先生もあの知事の行政にはそう思っていたのか、と、得心がいきました。2019/11/07
阿部義彦
23
AERAで連載していたコラムが文庫化されました。一回分が原稿用紙二枚程の量ですのでサッと読めます。『就職に関して組織が求めてるのは、「一緒に働いている人達の気分を良くしてくれる人」である。それは必ずしもその人の「能力」とは相関しない。しかし学生達が受験競争をして学んできたのは、どちらかと言うと「他者の能力の開花を妨害し、その評価を引き下げる」技術である。そんな技術は実社会では有害無益だが誰もその事を教えない』内田先生が最終講義をやるに当たり学んだ事は女性は生物として男性よりずっと強いという事だそうです!2017/08/11