内容説明
交通事故が発生、保険金が請求された。だがどうも、この事故には不審な点がある…。損害保険調査員の出番である。探偵さながら、他人のプライバシーに踏み込み、隠しごとをあばき、ひたすら真相を求める。ついに事故偽装を見抜き、保険金詐取を食い止めることも。190件の調査を通じて味わった著者の誇りと哀しみ、さまざまな人間模様が生き生きと描かれる。
目次
人はなぜ探偵になるのか
あさるハイエナのように
コロンボとロックフォードと
探偵は預金通帳を持てない
探偵は脆く破れやすい志を抱く
犬に咬まれて
クラッシュシンドローム
孤独な探偵はUFOを目撃する
「一万分の一」と「百分の四十九」はいずれが大か
今一人の当事者として
少年探偵団
戦いすんで日は暮れず
心についての研究