内容説明
ふたりの祖母に恐るべき悪童と言われながらも慈しまれた幼年期から戦争体験を経て、今日、時代小説の名手となるまでの懐しき日々、思い出の人々。そして小説作法の秘密、歴史の主役たち、旅の楽しさ、季節の味…。単行本『一年の風景』『新年の二つの別れ』から、著者ならではの感覚と語り口が楽しい秀篇を集めたエッセイ集。
目次
私のヒーロー
時代小説うらばなし
湯島天神境内
福島正則と酒
堀部安兵衛
大石内蔵助
西郷隆盛
伊庭八郎
浅草
長谷川伸
文士と悪童
桂文楽のおもい出
植草甚一さんを悼む
東京の鮨
酒に交われば
東大寺の結解料理〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
467
池波先生の時代小説と食エッセイの大ファンのわたしであるが、先生が小説を書く上でのエピソードや苦悩について書かれたエッセイは初めて。後半は先生の生まれ育ちを語った古き良き昭和についてや、おなじみの食エッセイ。読みながらところどころ読点の多用が気になったのだが、あれは当時の流行でもあったか。久しぶりに時代小説を読みたくなったことである。2021/12/03
つちのこ
1
朝日文庫版。2007.8.23読了2007/08/23
治雄
0
池波正太郎さんのエッセイの中では、たぶんマイナーな方だと思いますが、面白かったです。池波さんのエッセイは、はずれがないです。2014/02/14
お気楽になりたいお気楽さん
0
(外出先で少しずつ読む)前半の福島正則、川端康成のエピソード、後半の食べ物の話、井波旅行、金沢旅行の話などが面白く読めた。「長い目で見ていると、人間のやることには付けがまわってくるものだ」☆☆2025/03/29
a_shouden
0
昭和62年11月購入と自筆の記録があった。購入日を記入しておくのも後年の楽しみになる。2020/06/15
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