朝日選書
解明・昭和史―東京裁判までの道

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  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022599667
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0321

内容説明

最近の昭和史研究の進展にはめざましいものがある。すでに破棄されたり失われたと考えられていた原史料が現れたり、海外の史料を踏まえた多角的な視点の研究が行われたりして、次々と過去の歴史像は塗り替えられている。ところがこの成果が一般に知られることは少ない。そこでたとえば、“張作霖爆殺はコミンテルンの陰謀だった”“東京裁判の被告席の数でA級戦犯の数が決まった”などの俗説が、典拠不明のままあたかも真実のように流布することになる。政党政治の始まりから日本が東京裁判を経験するまでの昭和史の14のポイントを、一番詳しい研究者たちが信頼できる史料をもとに徹底的に検証。最新の研究成果で読み解いた昭和史の決定版「大人のための教科書」。

目次

第1回普通選挙―二大政党による大衆政治の幕開け
張作霖爆殺事件―軍人の政治化の原点
ロンドン軍縮条約―国際協調と二大政党政治下の海軍
満州事変―「実態」と「解釈」を整理する
血盟団事件 五・一五事件―裁判記録から読み解く
天皇機関説事件―宗教と政治による学問抑圧
二・二六事件―挫折した「国家改造」クーデター
盧溝橋事件と日中戦争の展開―いかにして世界戦争の一部となるに至ったか
ノモンハン事件―日ソ関係の転換
日独伊三国同盟―破滅を招いた選択と誤算
近衛新体制―大政翼賛会とは何だったのか
日米交渉と開戦―「東郷変節」の謎に迫る
終戦―無条件降伏をめぐる論争
東京裁判―昭和の戦争の帰着点

著者等紹介

筒井清忠[ツツイキヨタダ]
1948年大分県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位修得退学。博士(文学)。帝京大学文学部教授。『近衛文麿』(岩波現代文庫)、『西条八十』(中公文庫、読売文学賞受賞)などの著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

nnpusnsn1945

46
発行から十年以上経過しているが、一般書と研究書の橋渡しとして大いに有益である。章の最後毎に、信頼できる文献リストがあるのでそこからあたってもよい。血盟団事件と五・一五事件、二・二六事件の項目は大変皮肉なものだが、現在の状況について考える上で読み通しておいて損はない。二・二六事件後、単純に皇道派から統制派に多くの権限が移行されたわけではないらしい。発見があった。2022/07/09

ひこまる

7
戦前日本のターニングポイントがそれぞれの章で俗説でない事実から丁寧に検証されていて、事前の基本知識は必要なものの複雑に入り組んだ事件や行動の裏側がある程度「解明」されている感があり大変読みごたえがあった。朝日新聞の出版物は意外とハズレがないw 特に日独伊三国同盟の章と開戦時の外相、東郷茂徳が対米戦回避派から開戦へと転じた原因の分析の章が個人的には良かったと思う。2013/04/13

あまたあるほし

1
昭和史のレファレンス本になりうる。最先端の研究者を集めその成果と方向性を教えてくれる。特に奈良岡、服部の論文がすばらしい2010/04/19

しわじい

0
267p 東京裁判は、戦前期日本に関する「歴史の見方」を提供し、日本の指導者を「国際法上の戦争犯罪者」として処罰した。しかし裁判当時から検察側の肯定論(「文明の裁き」論)と弁護側の否定論(「勝者の裁き」論)が真っ向から対立し二つの東京裁判のイメージが普及することになった。2015/07/02

でん

0
昭和史を改めて勉強し直すのにうってつけの一冊。著者陣が非常に豪華。まだまだ知らないことがたくさんあることを思い知らされた。2013/10/16

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