内容説明
「ジャズは難しい」「どこから聴いていいかわからない」という声はよく聞かれる。確かにミュージシャンが“個人事業主”であるジャズはひとりにつき100枚、200枚のアルバムがあり、共演しているアルバムも合わせると、膨大な数がある。またその音楽の幅も広い。そこで、本書ではそんなジャズの特徴に合った聴き方を提案する。「点」として存在するアルバムを録音年月日とミュージシャンの相互関連に基づき「線」でつないで、より立体的に捉えようというものだ。この「線聴き」の基点はマイルス・デイヴィスであり、その先にはブルーノートが必然的に浮上してくる。さらに延ばしていくと、やがては主要なミュージシャンの座標軸が確立できてしまう―斯界の第一人者による画期的ジャズ・ガイド。
目次
マイルストーンズ/マイルス・デイヴィス
ソウルトレーン/ジョン・コルトレーン
マイルストーンズ/マイルス・デイヴィス
サムシン・エルス/キャノンボール・アダレイ
セッティン・ザ・ペース/ジョン・コルトレーン
1958マイルス/マイルス・デイヴィス
バイーア/ジョン・コルトレーン
ゴー/ポール・チェンバース
キャノンボール・アダレイ・クインテット・イン・シカゴ/キャノンボール・アダレイ
ケリー・ブルー/ウイントン・ケリー〔ほか〕
著者等紹介
中山康樹[ナカヤマヤスキ]
1952年、大阪府生まれ。『スイングジャーナル』編集長を経て、現在、音楽評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Look
2
1950年代終わりから1970年にかけて、マイルスを中心に線でたどってジャズシーンを追う、というやり方は面白かった。が、さすがに扱っている年代が狭すぎやしないか。これでは結局、マイルスがどこから来て、最終的にどこへ行ったかが尻切れトンボ。まあ、この時代がジャズの最盛期で、その期間だけを切り取ったんだとすれば、分からなくはないけれど。2016/11/18
mustang
0
この「録音日順に聴いて行くやり方」はとても面白いと思う。いろいろ知識が増えた。2007/05/19
林 一歩
0
マイルスは好きだが、至上主義としての語り口はどうだか。2010/05/17
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