出版社内容情報
OECD主宰の国際学力テストPISAを知っていますか? 大きな経済成長の見込めない時代、失業率の高さにあえぐEUを中心に、教育として与えられるのは「社会で生きていける力」であると考え、その力を測る手段として始まった。PISAダントツ世界一のフィンランドは経済的にも安定している国家。その教育は、読解力テストで劣る日本とどこがどう違うのか。視察や豊富なデータを元に、成功の秘訣をさぐる。
目次
1 PISAの測った学力(日本の国際学力は;いくつかの国際学力調査 ほか)
2 世界一の秘密(なぜ世界一になったのか;フィンランドとはどんな国か ほか)
3 フィンランドの子どもたちはなぜよく学ぶのか(学習とは知識の受容ではない;教え合い、学び合いから知識が作られる ほか)
4 フィンランドの教育背景(教室も学校もファミリー、福祉としての教育;特別なニーズに対応した教育 ほか)
5 世界標準の学力に向けて(明日の市民のための学力―OECDの動向;コンピテンシーの登場―DeSeCo計画 ほか)
著者等紹介
福田誠治[フクダセイジ]
1950年岐阜県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。都留文科大学文学部比較文化学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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