内容説明
JFKと独裁者ジェム、超大国(アメリカ)とアジアの小国(ベトナム)。それぞれの運命を決した一年間。なぜ新大統領ケネディは、相手の歴史、風土、国民性に無知のまま、展望なき軍事援助にのめり込んだのか、そしてその代償は?公電、報告書、会議記録、側近メモ…。続々開示される米政府資料を駆使した、気鋭のベトナム戦争研究。
目次
1 ベトナムとの遭遇(冷戦激化と東南アジア;反乱鎮圧戦略 ほか)
2 不安定な均衡(介入政策、本格化へ;援助と改革のはざま ほか)
3 試練の戦場(国境防衛に苦慮;苛だつワシントン ほか)
4 アメリカの戦争へ(宙に浮く決断;限定的パートナーシップ ほか)