内容説明
それぞれの生きている場所と呼応する言葉でつづる、現代日本の思想の鳥瞰図。
目次
現代社会の自己表現―「論壇」の解体・変容
現代の死と性と生―フェミニズムとエコロジー
ピラミッドと菩提樹―現代科学技術の思想
「新しさ」からの解放―ミーハーは前衛を脱ぐ
自由という名の非自由―窒息しそうな子供たち
離陸の思想と着陸の思想―自己解放の二つの方向
〈大衆社会〉のゆくえ―虚を通しての実の存立
井の中の蛙の解放―現代世界の地殻変動
強いられた〈旅〉―「外部」という思考の渇き
草たちの静かな祭り―「人間主義」の限界線へ
戦後日本のメタ権力―戦後思想の否定の仕方〔ほか〕