出版社内容情報
『国宝』120万部突破&映画大ヒット御礼!
吉田修一の最高傑作『国宝』を愛蔵版として緊急出版。
芸術選奨文部科学大臣賞&中央公論文芸賞をダブル受賞した、日本文学の伝統に脈々と流れる芸道小説の金字塔にして、100年に一度の感動を届ける大河小説を限定特装版としてお届けします。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ううちゃん
30
映画鑑賞前に読もうと思っていたけど、上巻だけで時間切れ。ヤクザ者の息子喜久雄が歌舞伎役者の部屋子となり、そこの息子俊介とともに芸を磨いていく。水を得た魚のように生き生きとする喜久雄が魅力的。役者の性分がこれでもかと描かれていた。血筋も大切だが、芸のカリスマ性は見過ごせない。それでも最後に呼ぶ名が…切なかったなぁ。下巻へ。2025/09/19
いっこ
2
初っ端から血みどろで、引いてしまう。任侠は苦手なのだが、興行に深く関わってきた歴史があり、これをどう収めていくのかという興味から、読み進める。2025/07/18
mrs.シンデレラ
1
歌舞伎という魔物がめぐり合わせたのかもしれない、二人の出会いに、偶然なのに必然のような断ちがたい繋がりを感じた。血筋という確固たる通行手形を生まれながらにして持つ者と持たない者、その隔たりを若さという眩しせに目が眩むほどの光が覆い隠す、日々の稽古に必死で食らいつき、疲れ果てる二人はタイトル戦を戦い抜くボクサーのよう。 栄光も挫折も、逃避も温もりも悲しみも、自らの未熟さの中でもがき、抗いながら、その手を伸ばすことを止めない。自分が生きる道の紆余曲折を演じる糧として、何処までも歌舞伎役者を生きていく二人。2025/09/20
あんばたーさんど
1
早く下巻が読みたい!2025/09/03
さおぺん
1
映画の筋とだいぶ違う。セリフも違う人が言ったり、もっと助けてくれるひともたくさん。上巻のほうが躍動感あり面白い。2025/08/31