出版社内容情報
筆者は22年の夏に食道癌が見つかった。本書は、癌の各局面にあっての考え方や意思決定の記録である。情報の取捨選択、がん保険の必要性、限られた時間をいかに生きるかー―。最期の時間でたどり着いた「人生で本当に必要なこと」とは。未公開の絶筆「癌の記・裏日記」も特別収載。第1章 癌と投資情報は似ている 第2章 がん保険はやっぱりいらなかった第3章 癌になってわかった本当に大切なこと第4章 山崎式・終活のセオリー6箇条第5章 お金より大事なものにどうやって気づくか最終章 癌の記・裏日記
内容説明
22年8月癌発覚、24年1月逝去。限られた持ち時間をどう生きるか。死の間際に書いた絶筆原稿「癌の記・裏日記」収載。タブーなき経済評論家が見抜いた人生で大切なたった一つのこと。
目次
第1章 癌患者と投資初心者は似ている
第2章 がん保険はやっぱり要らなかった
第3章 癌になって分かった、どうでもいいことと大切なこと
第4章 山崎式・終活のセオリー6箇条
第5章 お金より大事なものにどうやって気づくか
最終章 癌の記・裏日記
著者等紹介
山崎元[ヤマザキハジメ]
経済評論家。専門は資産運用。1958年北海道生まれ。東京大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。野村投信、住友信託、メリルリンチ証券、楽天証券など12回の転職経験を持つ。連載記事やテレビ出演多数。2024年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
106
癌になろうとなるまいと、#ミニマリストであること、#死ぬまでは正しく(≒直観を大切に)生きること、等々健康体の時に求める事とほぼ同じことが記載されていたことが驚きでした。2024/10/02
mazda
74
今年残念ながらお亡くなりになった山崎さんの、闘病生活、お金に関する思いなどを綴った1冊です。命を削って書いているのが伝わってくるので、心して読み続けました。山崎さんは、これまで片手で数えるほどしかお酒を飲まなかった日がないそうで、飲酒が病気の原因になったことは少なからずあるようです。それでもQOLの観点などから検査を受けなかったようですが、結果的には「受けるべきだった」と書いています。不確実な将来をどうやって予測する点など、病気の治療と投資は非常に似ているとも書いてありましたが、正にその通りだと思います。2024/07/27
みき
55
自分がインデックス投資を始めた切欠の1人、山崎元さんの本。是非1度お会いしたい人の1人だったため急逝は本当に残念。1月1日に逝去されているとのことなので本当に最後までこの本を書いていたんだなと最後は涙なくしては読めなかった。題名の通りお金と人生の本質についても参考になるところも多く、折り目だらけになったのだが、死を目前にしても人はここまで論理的に物事を考えれるのかと驚きを禁じ得ないというのが正直なところ。残された時間の期待値とかを計算して今何が出来るかを考えるとか、普通の人間は考えられるのだろうか。2024/09/26
akihiko810/アカウント移行中
40
亡くなった投資評論家の山崎元氏のがん体験記。かかったことはサンクコスト、後悔しない。がん保険はいらない。残りの持ち時間を意識した生活を、など。印象度B 人は誰しも死ぬが、その「タイムリミット」を意識せざるを得ないがんなどの病気で亡くなるのは、ある意味では幸運なのかどうか。年齢的に早く亡くなった氏だが、サンクコストを意識した終活には目を見張った。後世に伝えたい「幸福とお金の付き合い方」で、「無理なFIRE」はいびつだと思う、とのこと。2025/02/09
kawa
36
癌を患い惜しくも昨年旅立たれた山崎元氏。敬愛する経済評論家の亡くなる直前の日記を含む遺作。「お金に興味がない」「やりたいことのために呼吸をするようにお金を使って足りなくもなく、持て余しもせずが理想」と独白の氏。幸せな人生を歩むための心構えとお金に対するスタンスが眩しくて滲みる。最近読了で好印象の「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」に対する山崎的フォローも秀逸。若い皆さんにお勧めしたい。2024/11/13