涅槃〈上〉

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  • サイズ 46判/ページ数 468p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022517883
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

死後440年、蹴りに蹴り続けられた男、宇喜多直家。その実像を浮き彫りにする。『光秀の定理』『室町無頼』『信長の原理』――歴史小説界に革命を起こし続ける著者が描く、戦国史上最悪と呼ばれた梟雄の素顔。自分は何故、零落した武門に生まれたのか。どうして自分は、このような孤独な星のもとに生まれたのか……答えは出ない。豪商・阿部善定は、没落した宇喜多家の家族をまるごと引き取る決意をする。まだ幼い八郎の中に、稀有な非凡さを見い出したがゆえである。この子であれば、やがて宇喜多家を再興できるのではと期待を寄せた。一方、八郎は孤独な少年時代の中で、商いの重要性に早くから気付き、町や商人の暮らしに強く惹かれる。青年期に差し掛かる頃、年上の女性・紗代と深く関わり合うことで、自身の血に流れる宿命を再確認する――八郎は、やがて直家となる。予め定められた星の許に生まれ、本人が好む好まざるにかかわらず、常に極彩色に血塗られた修羅道を突き進むことになるだろう。歴史は、常に勝者の都合によって捏造され、喧伝される。敗者は、彼岸にて沈黙するのみである。少年は、運命から自由になりたかった。だが、幼少の頃から武門の再興を定められていた。織田と毛利を天秤(はかり)にかけ、夢と現(うつつ)の狭間をあがき続ける。宇喜多家の存続のためには、どんなことでもする。我が死でさえも、交渉の切り札に使う。世間でいう武士道など、直家にとってはどうでもいい。そんなものは、犬にでも呉れてやる。直家は宇喜多家を再興し、石山城(岡山城)を国内商業の拠点と定める。同時に、近隣の浦上や三村と激しくつばぜり合いをくり返し、彼らの背後にいる巨大勢力の毛利・織田の狭間で、神経を削りながら戦い続ける。直家の生来の臆病さを良く知る妻のお福。生涯の恩人となった阿部善定。旧縁である黒田満隆と官兵衛の親子。直家が武士に取り立てた商人・小西行長……様々な人との関わりから、直家は世の理(ことわり)に気付いていく。――人の縁で、世は永劫に回り続けていく。

内容説明

血に束縛され、戦国史上最悪と呼ばれた男の素顔とは。豪商・阿部善定は、没落した宇喜多家一家を引き取る決意をする。幼い八郎の中に非凡さを見い出したが故である。やがて宇喜多家を再興し、荒れた備前南部に再びの安寧を与えてくれるのでは、と期待を寄せた。町家で育った八郎は孤独な内省の中で、商いの重要性に早くから気付く。武門の子でありながら、町や商人の暮らしに強く惹かれる。が、青年期に差し掛かる頃、町で出会った年上の女性・紗代と深く関わり合うことで、自身の血に流れる宿命を再確認する。―八郎は、やがて武将・宇喜多直家となる。

著者等紹介

垣根涼介[カキネリョウスケ]
1966年長崎県生まれ。筑波大学卒業。2000年『午前三時のルースター』でデビュー、サントリーミステリー大賞と読者賞のダブル受賞。04年『ワイルド・ソウル』で大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞の三冠を受賞。05年『君たちに明日はない』で山本周五郎賞、16年『室町無頼』で本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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starbro

271
垣根 涼介は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。久々の新作は、戦国時代の梟雄 宇喜多直家の生涯を描いた大作でした。上巻は一気読みです。しかし元服前に武芸だけでなく、性技まで身に着けているとは思いませんでした(笑)続いて、下巻へ。 トータルの感想は下巻読了後に。 https://book.asahi.com/article/14446703 【読メエロ部】2021/10/13

旅するランナー

191
備前の武将宇喜多直家。不遇の幼少時代から、宇喜多家を復興し地固めをしていく姿が描かれる。槍刀のガチな鍛練、性技のエロな訓練、人生にはイロイロな試練があるものだ。人生とはこれまで関わってきた無数の生の断片の集積だ、みたいな名言も多数。その人間性に惹かれます。2025/02/02

パトラッシュ

178
新たな『国盗り物語』が誕生した。戦国の梟雄として悪名高い宇喜多直家が、苦労の末に大名へのし上がっていく姿はピカレスクロマンの面白さに満ちている。没落した備前国衆宇喜多氏の後継者である少年八郎は武士に絶望し商人になりたいと願うが、周囲から才気を見込まれて家門再興を図る。初めて女を教わった紗代を心から愛して政略結婚を厭い、親兄弟で相争う時代でも苦しい頃から付いてきた弟や家臣を無条件に信じ、経済力をつけ外交と政治で領土拡大を図るなど「戦わずして勝つ」ことを目指し、戦国大名の常識を見事に否定し続けるのだ。(続く)2021/10/10

いつでも母さん

176
数多いる梟雄の一人宇喜多直家。垣根涼介が描く人間・直家がここにいた。テンポよくストーリーも面白い。上下巻の厚さに怯むもまずは上巻読了。さぁこのまま、いざ下巻へ。2021/10/10

とん大西

133
『涅槃』…諦念漂うタイトルと装丁。これがまた面白い!舞台はガッツリ戦国だが、現代劇のようなテンポの良さでグイグイ読ませる。主人公は梟雄宇喜多直家。希代のダークヒーローがいかにして勃興していったのか。少年の頃から抱える寂寥感。没落し、流浪の末に身を寄せた先は幼き直家を見いだした商人阿部善定。呆けた父、継母の仕打ち。それでも背負わされる一家再興。少年の孤独…その心は閉ざされ、葛藤と懊悩を繰り返す。が、決して独りではない。善定は情を注ぎ、柿谷は示し、紗代は寄り添う。直家、修羅の舞台に踊り出る。その境地や如何に。2021/10/07

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