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出版社内容情報
クリムトはどのような画家だったのか。来日する「ユディト・」だけでなく主要な3作品を取り上げ鑑賞のポイントを解説。また「誌上ギャラリー」では、30作品を専門用語一切なしで解説。その他、図表などでクリムト55年の生涯をたどる。初心者向け入門書の決定版です!
内容説明
女性を賛美し続けた55年の人生とは?「名画への招待」シリーズ、第10弾!!クリムト入門。制作年代順に並べた名画30作品一挙収録。
目次
What’s クリムト?
STAGE クリムトが生きた時代―600年以上続いた帝都はクリムトにチャンスを与え、勲章を授与した
Biorhythm 5分でわかるクリムト―画風の変化と55年の生涯
ONE and ONLY クリムトの最高傑作―クリムトの最高傑作は、なぜ『接吻』なのか?
図解 このように西洋絵画は変わっていく!
パーフェクト鑑賞講座
クリムトを語る5つのキーワード
Masterpiece いつかは見たい代表作30品
TRIP クリムトのウィーン―世紀末ウィーンを歩く
More KLIMT もっと知りたいクリムト
分離派展ポスター
ウィーン工房
ジャポニズム
失われた傑作
HUMANクリムトをめぐる人々
「エミーリエ」と「クリムト」
History of KLIMT クリムトの生涯
クリムトと世紀末美術の用語解説
いつかは見たい代表作30品 作品解説
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アン
80
19世紀末から20世紀初頭にかけてのウィーンの装飾的で豊穣な文化。クリムトの『ユディトI』は油彩画に金箔を用いて、恍惚とした表情に官能性が強調され、ファム・ファタールとして描いているそうで魅惑的です。『エミーリエ・フレーゲの肖像』は着用している深い青と緑の細身のドレスに、波のような線や幾何学的な図形の文様が目を引き、彼女はクリムトの人生で最も重要な女性だったと言われています。分離派展、ウィーン工房、ジャポニスム等をわかりやすく解説し、『接吻』をはじめ代表作30品が収録されているので楽しめると思います。 2019/08/06
アキ
50
2000年ウィーンで大回顧展をやっていた。その時圧倒された記憶が甦る。この本は上野のクリムト展で購入した。まさかベートーヴェン・フリーズが壁面毎見られるとは思ってなかったが、あの時感じた華やかさと暗さは、若くして父親と弟の死、後年愛する息子の死が大きく影響したことを知る。金と黒は、生と死の象徴だったのかな。女性と風景だけを描いたクリムトのアトリエは裸のモデルであふれていたらしい。結婚せずに多くの子どもをもうけたが、死の床で最期に会うことを望んだのは精神的なつながりだけのエミーリア・フレーゲであった。2019/05/06
I (et al.)
27
円と角、男性と女性の描き分け。黄金と色彩。クリムトの体制を破って未来をひらく革新的な表現は、今なお多くの人に「美しい」と思わせるに足る作品となって残っている。芸術の肥やしとしてたくさんの女性と関係を持つ、それも必要なことかもしれないと思わせるほど、クリムトは圧巻であろう。2021/09/29
量甘
11
『クリムト展』を観て。官能的な女性の美しさと金や幾何学模様などが配された装飾的な世界に引き込まれた。この本では「エミーリエ・フレーゲの肖像」のドレスの一部の模様も原寸大で見ることができる。国立新美術館で開催されている『ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末への道』も観たくなった。2019/06/26
takakomama
5
「クリムト展」の予習と復習。クリムトを語る5つのキーワードは、エロティシズム、役立つ芸術、女性、第2のルネサンス、革新者。2019/05/23