出版社内容情報
本書は、全国の大学の入試問題で扱われた素材文の中から、高校生の皆さんに読んでもらいたい40を厳選し、掲載しています。今後の大学入試の動向を踏まえ、骨太の読解力・記述力が身につけられるよう、設問を記述式中心のオリジナルの設問へと改題しています。開成学園で長年にわたって教壇に立つ著者の解説を読み進めながら、現代文の真髄を楽しんでください。
本冊の素材文の解説は以下の二つに構成されています。
■素材文の読みほどき
素材文を読解するための「技術」に重点をおき、解説しています。そこで示された「技術」は他の文章でも応用できる「汎用性のある読解技術」ですので、ぜひ身につけてください。
■素材文の嚙み砕き
素材文をより深く読み込み、より広く応用するための解説部分です。入試対策にとどまらず、人間や社会について考えた解説は、皆さんが現代社会を生きていく上での底力にもなるはずです。
別冊には各講の模範解答例や重要語句の解説が掲載されています。
第一章 言語と思考
1福岡伸一『世界は分けてもわからない』
2鈴木孝夫『ことばと文化』
3養老孟司『解剖学教室へようこそ』
4安井 泉『ことばから文化へ―文化がことばの中で息を潜めている―』
5香西秀信「事実は『配列』されているか?」
第二章 日本文化を考える
6鈴木孝夫『閉された言語・日本語の世界』
7河合隼雄『働きざかりの心理学』
8中根千枝『適応の条件』
9原研哉『日本のデザイン―美意識がつくる未来―』
10古市憲寿『絶望の国の幸福な若者たち』
第三章 現代社会を生きる
11香山リカ『「悩み」の正体』
12藤原新也「ネットが世界を縛る」
13平川克美『経済成長という病―退化に生きる、我ら―』
14鷲田清一「現代おとな考」
15岡真理「『文化が違う』とは何を意味するのか?」
第四章 近代的思考のかたち
16山崎正和『世紀末からの出発』
17見田宗介『社会学入門』
18河合隼雄『イメージの心理学』
19村上陽一郎『西欧近代科学』
20阪本俊生 『ポスト・プライバシー』
第五章 人間を洞察する
21小坂井敏晶『責任という虚構』
22日??敏隆「代理本能論」
23中村雄二郎『哲学の現在』
(以下40講まで続く)
感想・レビュー
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KAZOO
シロクマぽよんぽ