感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とく
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戦間期の大日本帝国が、今後起こるであろう大戦争に向けて、どう経済体制を構築しようと試み、実際はどうだったのかを検証した本。国内の生産体制の拡大と国外への資源確保の両輪が、ある時点から後者へと比重が大きく移る。それは諸外国の反発を産んでしまい、戦時経済体制の確立を見ないまま、日本は戦争に突入する。第二次世界大戦は日本にとって『結果』ではなく『過程』の中の出来事だったということで、その視点で見ると、理由のよく分からなかった日本の行動も、かなりスッキリと理解でき、色々な気付きを得ることが出来ましたm(__)m2017/06/08