海外文学セレクション<br> ナポレオンの死

海外文学セレクション
ナポレオンの死

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  • サイズ B6判/ページ数 164p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488016166
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

内容説明

ナポレオンは流刑の地セント・ヘレナ島で死んだのではなかった!そして、皇帝の最晩年の道程は、ある意味では歴史上のあの壮挙の半生よりさらにいっそう劇的で波瀾に満ちていたのだ。秘密組織の手引きによって、ひそかに島を脱出した彼は、フランスへ向かう船中で、皇帝にどことなく似ているためにナポレオンと呼ばれた。欧州に戻り、偶然から再訪したワーテルローで、そしてパリへの道すがら、さらにまたパリで、ナポレオンが受けなくてはならなかった試練の数々…皮肉で、悲壮で、哀しくもおかしい、珠玉の哲学的コント。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きゅー

4
ナポレオンはセント・ヘレナ島を密かに脱出していたという架空の物語。 訳者あとがきに「哲学的コント」という言葉が見える。ナポレオンが偽名を名乗り、結果的に本書で語られる最期を遂げるまでの道筋は、彼が実際に成し遂げたことから見れば本当に小さな出来事にすぎない。その小さな出来事の中に、大きな歴史に見れるような人間模様が散りばめられることで、結局のところ大きいものも、小さなものも同じなんだよ、という著者の言葉が聞こえてくるようだ。しかし「哲学的コント」という割に、あまりねじくれたところのない素直な物語に感じた。2013/10/28

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