岩波現代文庫<br> 孤塁―双葉郡消防士たちの3・11

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岩波現代文庫
孤塁―双葉郡消防士たちの3・11

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  • サイズ 文庫判/ページ数 270p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006033330
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0136

出版社内容情報

われわれは生きて戻れるのか? ――原発が爆発・暴走するなか、地震・津波被害者の救助や避難誘導、さらには原発構内での給水活動や火災対応にもあたった福島県双葉消防本部一二五名の消防士たち。他県消防の応援も得られず、不眠不休で続けられた地元消防の活動と葛藤を、一人ひとりへの丹念な取材にもとづき描き出す。講談社 本田靖春ノンフィクション賞ほか受賞の迫力作。

内容説明

われわれは生きて戻れるのか?―原発が暴走するなか、地震・津波被害者の救助や避難誘導、さらには原発構内での給水活動や火災対応にもあたった福島県双葉消防本部一二五名の消防士たち。不眠不休で続けられた緊迫の日々を、一人ひとりの声を聞きとり描き出す。講談社本田靖春ノンフィクション賞ほか受賞の迫力作。新たに「『孤塁』その後」加筆。

目次

1 大震災発生―3月11日
2 暴走する原発―3月12日
3 原発構内へ―3月13日
4 三号機爆発―3月14日
5 「さよなら会議」―3月15日
6 四号機火災―3月16日
7 仕事と家族の間で―3月17日~月末
8 孤塁を守る

著者等紹介

吉田千亜[ヨシダチア]
1977年生まれ。フリーライター。福島第一原発事故後、被害者・避難者の取材、サポートを続ける。著書に『ルポ 母子避難』(岩波新書)、『その後の福島―原発事故後を生きる人々』(人文書院)、共著『原発避難白書』(人文書院)など。本作で、講談社本田靖春ノンフィクション賞(第42回)、日隅一雄・情報流通促進賞2020大賞、日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞(第63回)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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taku

14
“自分に関係ないことを、人は忘れてしまう” “これほど風化が速いとは思っていなかった” 避けられないことなんだ。“記録を残し、自分たちの経験をあとにつなげること” “忘れないでほしい” 抱えた葛藤や理不尽を、使命と役割で押し込めながら最前線で活動した消防士たちの言葉の重み。彼らが思わず泣いた状況には、気持ちを重ねてしまい込み上げてくるものがあった。繰り返さないための継承を。2025/05/18

rune

10
「事故は絶対に起きませんから大丈夫ですよ」。そう教えられていた。だから、訓練はしていなかった。しかし、2011年3月11日、事故は起きた。情報は乏しく、増援もなく、不眠不休のなか、家族の安否すらわからない状況で、鳴り続ける線量計を手に、双葉郡の消防士たちは決死の活動を続けた。国家の「捨て石」として「特攻」をする覚悟だったと、彼らは振り返る。事故から12年近くが経ち、ふたたび原発推進へとひた走るこの国で、彼らの語りはどうしても聞かれなければならない。2023/02/17

なおこっか

4
応援の無い中、限られた人員で多大な被害への不休の対応を迫られた双葉郡の消防士さんたち。津波避難誘導もつかの間、原発被害による退避となり、後日津波被害者の遺体を捜索しながら、あの時退避がなく救助活動ができたなら、と振り返る様子が辛すぎる。情報行き届ぬ苦労、家族の安否すら分からない厳しさ。原発での負傷者、火災、給水応援に呼ばれ家族との別れを覚悟し、長距離の搬送で疲弊したあげく、非難の声を浴びることも。だが無人となった双葉で、人を助けたいと避難者と関わりあってゆくその思いに、頭を垂れるばかり。覚えて、忘れない。2025/03/03

バーニング

4
あの日からの一週間の日々を丹念に追いかけ、その後の様々な無念やつらさを取材したノンフィクション。あの日現場に出向いた多くの当事者がPTSDやうつ病に苦しんだという話も非常につらいが、その後を取材したいくつかのエピソードにはささやかな救いもあった。あの時、あの瞬間を風化させないために読まれるべき一冊。2024/06/22

だけど松本

4
文庫にて再読。文庫の後書きで新型コロナに日本が侵され始めた時、客船に入っていったのは消防士、結局最前線、というのを読んで10年近くたってもそれは変わらないんだ、と薄ら寒くなった。有事に自衛隊は一番最初には動けないシステムになってるのかな。2023/07/05

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